カラットフィル オーロラ
疲れた肌を活性化するスキンブースター注射「カラットフィル オーロラ」のご紹介 2025.10
今回は2025年秋から当院3院(北千住院、横浜院、王子駅皮膚科)で導入したメソセラピーで使用して肌を活性化する
所謂スキンブースター製剤の一つである「カラットフィル オーロラ」をご紹介します。
実は今までは表には出ない「隠れメニュー」でひっそり行われていた施術でもあります。
美容に詳しい方には、ECM(細胞外マトリックス)製剤、PN製剤、肌育注射の一種と言った方が通りが良いのかもしれません。
マイクロボーラス法で、皮膚の浅層(真皮内)に注入してゆきます。
主成分は、
・非架橋ヒアルロン酸:保水作用
・ポリヌクレオチド(PN):組織の修復、創傷治癒促進、皮膚などの再生 → 弾力性の改善
・ECM(細胞外マトリックス)構成要素:ヒアルロン酸、コラーゲン、
プロテオグリカン、グリコサミノグリカンなど → 細胞移動、細胞増殖、細胞内代謝などの生理学的、生化学的役割の改善
・カッパー(銅)ペプチド
・20種類のアミノ酸
からなります。
ポリヌクレオチド(PN)について
ポリヌクレオチド(PN)は、サーモン由来のDNA断片で、美容医療では「リジュラン」などの
注入剤の主成分として使われています。海外では創傷治癒を高める医薬品として認可されている国もあるようです。
皮膚の自己再生力を活性化させ、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、ハリや弾力、保水力などを高めることで、
エイジングケアや肌質改善を目指します。肌の修復、抗炎症作用、血流改善などの効果も期待できます。
主な効果
肌の再生と修復:「DNAが損傷した」と肌細胞が認識し、修復反応を活性化させます。
コラーゲン・エラスチン生成促進:細胞外マトリックス(ECM)を増加させ、肌のハリと弾力を高めます。
肌の保水力向上:肌の潤いを高めます。
抗炎症・抗酸化作用:肌荒れや活性酸素によるダメージを軽減します。
血流改善:肌への酸素や栄養素の供給を促します。
期待できる美容効果
しわ・たるみの改善:特に目元や額など、ヒアルロン酸注射などでは対応しにくいしわの改善に。
毛穴の引き締め:肌密度が高まり、毛穴の開きが目立ちにくくなります。
肌のキメを整える:傷跡やニキビ跡の改善にも。
肌質の改善:肌荒れや乾燥、くすみが気になる方に。
ECM(細胞外マトリックス)について
細胞外マトリックス(ECM)は、肌のハリ、弾力、潤いの土台となる成分の総称で、
美容においては加齢によるこれらの成分の減少を補い、肌の若返りを目指す治療に活用されます。
コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などが含まれ、これらを補い、
線維芽細胞を刺激してコラーゲンやエラスチンの生成を促すため「ECMリモデリング治療」とも称されます。
期待できる美容効果
肌のハリと弾力: ECMの主成分であるコラーゲンは肌の骨格を支え、エラスチンは弾力性を保ちます。
加齢によりこれらが減少すると、シワやたるみが生じます。
潤いを保つ: ヒアルロン酸は驚異的な保水力を持ち、コラーゲンやエラスチンの隙間を埋めて肌の水分量を保ち、潤いを保ちます。
シワ・たるみの改善: ECMが減少するとシワやたるみができやすくなりますが、
ECMを補うことで肌のハリや潤いが回復し、これらの改善が期待できます。
肌の再生: 線維芽細胞はECMを生成する役割を担っており、線維芽細胞を活性化させることが、肌を根本的に若返らせる鍵となります。
こうした選りすぐりの成分によって「カラットフィル オーロラ」では、コラーゲン産生を促進し、
ECM(細胞外マトリックス)を回復させて、老化によって薄くなった皮膚を回復させ、
皮膚の弾力性を取り戻し、しわの出現を減らしてくれることが期待できます。
実験においても肌の弾力性の増強と水分補給効果が示されています。
その結果として、より滑らかな肌の質感と弾力、明るさなどを取り戻してくれます。
1か月に1回のペースで数回行った後、3~4か月に1回程度のメンテナンス注射が推奨されます。
施術の流れ
1)洗顔後に麻酔クリームを十分に塗布
↓
2)麻酔クリームを拭き取り、マイクロボーラス法で3mlの溶液を注入
注入箇所は膨疹(小さなミミズ腫れ)
副作用やリスク
・目、鼻、口まわりは敏感なのでひりひり感が他の部位より多少強く出やすい傾向にあります。
・施術後の紅斑、膨疹、ひりひり感、注射痕などは数時間から3日程度で消退します。
・僅かに紫斑(内出血)が出現することがありますが、数日で消失します
その他
・化粧は翌日から可能です。
・施術後の美容パックやLEDライトなどが有用です。
・当製剤は韓国で製造されており、国内においては医薬品医療機器等法上の承認を得ていません。
そのため個人輸入し、医師の責任において使用しています。
※個人輸入された医薬品等の使用リスクに関する情報
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/index.html