体調管理:血液検査でわかること
(私の場合は副腎疲労から二次性甲状腺機能低下へ)
今年に入ってから、自分の体調管理、ひいては家族の
体調管理、さらには近しい方(患者さん含む)の体調管理
にも役立てば良いなと考えて分子栄養学を習い始めました。
正に「六十の手習い」です。
昨年あたりから自分自身で何となく感じていた体調不良。
だるい、気力がでない、集中力↓、何をするにも億劫、
胃もたれ、げっぷの増加、肩こりなどなど枚挙に
暇がないくらい。
以前から無いわけではないが、ここ最近顕著になって
きていることには気づいていました。
昨年はコロナ禍でのバタバタでいつもの検診も
逃していまいました。
一体自分に何が起きているのだろう?
いつの間にか平均体温が0.2度低下して36.2度
あたりになってしまっていました。
「体温低下」で思い浮かぶのは「甲状腺機能低下」です。
最初の簡単な採血だけでもいくつか引っかかってきました。
完全な空腹時採血ではなくお昼前の採血ですが。
アルコールと運動不足による脂肪肝は以前からあった
もののAST、ALT、γ-GTPなどは以前よりは低下。
・潜在性亜鉛欠乏:64↓
Cu(銅)/Zn(亜鉛)=102/64=1.59
(0.9~1が正常なので銅↑でイライラしやすい)
・萎縮性胃炎(PGI↓、PGI/PGII↓)の進行
・以前は陰性だったH.ピロリの抗体が陽性判定に
恐らくは以前からいたのが、ストレスで顕在化
したものなのでしょうね。
・甲状腺関係ではTSHが5.9と2.5以上、FT3が2.57と
下限となっており、TSHレセプター抗体、
抗サイログロブリン抗体、抗TPO抗体は
陰性なので副腎疲労から来る二次性の
甲状腺機能低下の状態
・甲状腺機能低下に伴って脂質代謝に影響
がでているようです。
中性脂肪:160↑
HDLコレステロール:56
LDLコレステロール:129
・ビタミンDは5000単位をずっと摂取し
ていてようやく46.3.
・HOMA-R(インスリン抵抗係数)=89(空腹時血糖)
×10.4(インスリン値)÷405=2.28
判定基準 1.6以下の場合は正常、2.5以上の場合に
インスリン抵抗性がありと判断なので、逸脱。
・Ca(9.8)×P(4.2)=41.16
(30以上でCa代謝異常の可能性→Mg補給を!)
・遊離脂肪酸は0.71とやや高い。脂肪・タンパクの
燃えかすでもあり、インスリン抵抗性の指標。
肥満に伴うものか、採血時に低血糖でアドレナリンが
出て中性脂肪が分解されているのか?
・鉄、フェリチンは男だから十分。どうりで家人の
鉄サプリを飲むとすぐに便が黒くなった訳だ。
採血で色んな事が判明!!
現状を把握するためにも、時に採血などで
評価することが大切ですね。
先ずは近々に昨年検査できなかった上部と
下部の内視鏡検査。
そしてピロリの除菌。
加えてサプリの見直し。
亜鉛とマグネシウム、ビタミンB群、ビタミンC、
グルタミンの増量から開始。
あとは消化酵素(ベタインなど)
胃酸が少ないのでB12と葉酸も入っている
マルチビタミンサプリに変更。
一番は生活習慣の見直しですね。
・ストレス軽減
・睡眠
・食事
・運動
これを機会に取り組みたいと思います。
また、もう少し詳しい検査(尿の有機酸検査、
毛髪ミネラル検査、便検査など)が出来るように
準備してゆきます。自分にも必要ですしね。
医療法人社団 精華会
ミルディス皮フ科 村上義之