東京都足立区北千住ならびに神奈川県横浜市西区に
ありますミルディス皮フ科の村上です。
今回は頭髪。頭皮のニオイやべたつきケアの商品を
ご紹介したいと思います。
「D-pre shampoo:ディープレシャンプー スカルプ」
私は皮脂分泌が多い体質で、思春期には
ニキビに悩まされ、同時期以降は頭部・顔面の
脂漏性皮膚炎をずっと患っています。
顔はある程度は日常のケアでコントロール
されているのですが、頭皮は未だに軽快増悪を
時に繰り返しています。
頭皮の状態がよくない時に髪を
染めたりすると最悪です。
その後はしばらくステロイド外用剤の
お世話にならざるを得ません。
そこまでひどくない時でも、
夕方近くには髪の毛がべったりしてくるのが嫌で嫌で…
皆さんご存じのように、頭皮は顔面の脂っぽい部分の
代表として知られるTゾーンの約2倍近い皮脂が
分泌されるといわれており、
脂漏性皮膚炎の発生部位代表的な部位です。
皮脂分泌が男性ホルモンの影響を受けることもあり、
男性に多く、さらには不眠などを含む種々のストレスにて
男性ホルモンの分泌量が増えることも
あいまって悪化します。
飲酒後も増悪しやすいです。
そこまで悪くなくても、
べっとりした感じが気持ち良くないのです。
もう少し髪の毛もべっとりではなく、
「さらさら」「しっとり」くらいでいて欲しい。
頭皮自体が「さっぱり・スッキリ・さわやか」に
少しでも近づきたいのです。
皮脂やフケをエサに頭皮の細菌や真菌が増殖し、
それら雑菌の代謝物にてニオイが発生しますし、
加えて私など相応の年齢層では皮脂には
加齢臭の原因と言われる「ノネナール」
が多くなっていると思われます。
私も日本人だからか、
ニオイは気になってしまいます。
香水などのニオイでニオイを消すのではなく、
できればニオイの元を軽減させたい。
昔はヘアトニックなどを使って、
アルコールや香料でということも試しましたが、
使用直後はスッキリ爽快感がでても、
効果は余り持続しないばかりか、
時にアルコールなどが刺激になるのか却って
脂漏性皮膚炎が増悪することもありました。
しかも頭皮の状態が良くない時に
使用すると染みて痛いことも...
自分には合わないのでしょう。
また、私も歳を重ねるにつれ少しずつ
添加物への配慮も必要だと実感するようにも
なりました。
栄養学の講義でも添加物が栄養素の吸収を悪くする、
有害物(発がん性物質など含む)の蓄積の懸念
などについても学びましたし、
皮膚科の臨床の場においても外用剤に含まれる主剤
ではなくて基剤の成分でかぶれを生じた例なども
見てきました。
合成の香料も、家人などは私以上に敏感です。
(唐辛子などの香辛料も非常に苦手。恐らくは、
家人の父親と同様で低メチレーションに関連して
上手く解毒出来ない体質なのではないだろうかと
想像しています)。
人工の着色料については
私は不要だと思っています。
防腐剤は迷うところですが、
無ければ無いにこしたことはないが、
現実的には最低限のものとしてパラベン
(あるいはフェノキシエタノールなど)を
添加しないと長期保存性の点から不便さが
大きいかなと感じます。
「腐る化粧品」というキャッチコピーもみかけた
記憶がありますが、手作りコスメがお好きな方々にとっては
良いのでしょうが、私のような不精者には
向かないのかなと思います。
添加物の点でも、この商品は配慮されているようです。
旧表示指定成分不使用、防腐剤不使用、
動物由来減量不使用、シリコーンフリー、
アルコールフリー、合成色料不使用、
合成香料不使用を謳っています。
含有成分を見ると、販売会社である
(株)ケイセイのD-series(デオドラントシリーズ)
に共通のアイコン的成分である
乾燥硫酸アルミニウムカリウム(焼ミョウバン)
が配合されています。
ミョウバンの収斂作用で毛穴を引締め、
汗を抑えながら抗菌作用を発揮します。
この商品では精油で殺菌効果を狙っているようです。
殺菌効果を有する精油としては、ティーツリー、
ラベンダー、ユーカリなどの有名どころが
配合されています。
ウイキョウ果実と書かれていて、
私はピンと来なかったのですが、
フェンネルのことで、
こちらも殺菌効果を有する精油として有名ですね。
さらには、調べるとチョウジにも
殺菌作用が知られているようです。
ところで、ニオイ対策なら、成分に
「炭」が入っていてもよいのでは?
と思っていたら、
同じD-series(デオドラントシリーズ)の
D-shampoo(ディーシャンプー)の方に
配合されていました。
なるほど!
商品の差別化のための施策なのでしょう。
まとめに入りましょう。
今回の商品である
「D-pre shampoo:ディープレシャンプー スカルプ」
おすすめです!
3回ほど使ってみて、
翌日には頭皮がいつもより
さっぱりしているように思います。
精油のニオイが私の嫌いな
ニオイではなく、むしろ好みに近いように
感じました。
他社のシャンプーに抗ニオイ成分を配合した
商品では、髪の毛がバサバサになってしまうので
私の好みには合いませんでした。
私が気に入った3つのポイントは、
1.添加物に配慮
2.自分のシャンプーやコンディショナーに
追加で使用可能(週1~2回)
3.使用方法が簡単
頭皮をお湯ですすいた後なじませるだけ!
最後に、いくつかの日常生活での
注意点を記しておきます。
1)正しいシャンプー
髪の毛や地肌をお湯で濡らして予備洗いをしてから、
さらにシャンプーを泡立ててから使用すること。
そしてシャンプー成分やコンディショナーの成分は
念入りにすすぐこと。
l※一度下記の大正製薬の正しい
シャンプー方法を参照ください。
2)シャンプー後はしっかりドライヤーを使って乾燥
生乾き状態は菌の温床になるかも!
3)食習慣
油っぽいものを食べると皮脂の分泌量が増える、
汗や皮脂を通しての排泄もあることから食事内容が
ニオイに関係することもあるようです。
4)睡眠やストレスへの配慮
いずれもストレスから皮脂分泌量が
増えることが知られています。
購入は当院の受付にてご購入できます
【効能・効果】
○頭皮の臭いが気になる方
○髪にハリやコシが減ってきた方
【内容量】
○1本 200ml
【価格】
○1本 2,750円(税込)
【特徴】
○頭皮ケアのための
クレンジングシャンプー
頭皮の皮脂等の汚れに
洗浄成分がしっかり
働いて汚れを毛穴の奥から
しっかり浮き上がらせ、
固まって落ちにくくなった皮脂汚れも、
シャンプーで落ちやすい状態に整えます
【有効成分】
○オレンジ油
オレンジオイルの洗浄力で
頭皮の汚れやべたつき改善
○その他の有効成分
カキタンニン、茶葉エキス、
硫酸AL/K(焼きミョウバン)、
グリチルリチン酸2K、
ティーツリー葉油、ユーカリ葉油、
ラベンダー油、ウイキョウ果実油、
チョウジ葉油
【成分】
○水、DPG、ラウリン酸ポリグリセリル-5、
ラウリン酸ポリグリセリル-10、キサンタンガム、
オレンジ油、グリチルリチン酸2K、ユーカリ葉油、
デキストリン、ティーツリー葉油、
ラベンダー油、BG、ウイキョウ果実油、
チョウジ葉油、乳酸Na、カキタンニン、
硫酸(AI/K)、チャ葉エキス
【使い方】
○頭皮と髪をお湯で十分にすすいだ後に、
ノズルを直接頭皮に充てて適量をなぞるように
馴染ませて地肌にゆきわたらせます。
指の腹の部分を使ってマッサージを
した後よく洗い流します。
○ご使用の後に通常のシャンプーをご使用ください
○週1~2回を目安にご使用下さい
○本品1本で15~30回を使用量の
目安としてください。
*旧表示指定成分不使用、
防腐剤不使用、動物由来減量不使用、
シリコーンフリー、アルコールフリー、
合成色料不使用、合成香料不使用
参考
1.正しいシャンプーの方法:大正製薬
ミルディス皮フ科
理事長 村上 義之