5月8日(水)より毎週水曜日に
保険診療を開始します。
時間:10:00~16:45
担当医師:川口医師(女性)
水曜日は保険診療のみと なりますので、
自費診療は その他の曜日にてご予約を お願いします。
価格改定のお知らせ
2024年4月1日から美容皮膚科の料金が一部変更となりました。
詳しくは料金表をご覧ください。
重要なお知らせ(休診)
下記時間帯は職員研修のため休診とさせていただきます。※4月27日(土)13:15 受付終了 PM休診
※4月30日(火)終日休診
〈ゴールデンウィークの日程について〉5月2日(木)自費診療のみ/保険診療は休診、5月7日(火)通常通り
※4/28~5/1、5/3~5/6は休診
診療日が少ないため、5/7(火)は大変混雑が予想されます。予めご了承ください
3月11日(月)12:50受付終了 PM保険診療 休診
11日(月)は午前の診療受付時間が12:50までとなりますので、ご注意ください。
また、午後の診療は保険診療は休診で、自費診療のみとなります。
ご迷惑をおかけいたしまして、申し訳ございません。
よろしくお願いいたします。
フローラルケア2まとめ
HPVワクチン キャッチアップ接種開始期限が1年をきりました
東京都足立区北千住ならびに神奈川県横浜市西区
にありますミルディス皮フ科の村上です。
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の定期接種事業
の積極的勧奨が2022年4月より9年ぶりに再開されました。
子宮頚がんワクチンの定期接種が2016年4月に
開始されたにも関わらず、その後には
同年6月14日付けで厚生労働省より積極的な接種勧奨を
差し控える通知が出されたため、日本では接種率の低迷から
子宮頚がん罹患・死亡相対リスクの増加が危惧されていました。
そのため、HPVワクチンのキャッチアップ接種が開始されました。
キャッチアップ接種とは、
「平成9年度生まれ~平成18年度生まれ(誕生日が1997年4月2日
~2007年4月1日)の女性の中に、通常のヒトパピローマウイルス
HPV)ワクチンの定期接種の対象年齢(小学校6年から高校1年
相当)の間に接種を逃し
た方がいらっしゃいます。
まだ接種を受けていない方に、あらためて、HPVワクチンの接種の
機会をご提供しています。
この公費で受けられる期間は、
令和4(2022)年4月~令和7(2025)年3月の3年間
とされていますので、下記の新たな9価ワクチンであるシルガード9を
用いた標準接種スケジュール(0か月、2か月、6か月)での計算では
2024年9月末までに1回目の接種が必要となります。
是非とも接種がまだお済でない方は早期の接種の検討をお願いいたします。
当院(北千住院)でもお受けいただけます。
また、組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン (酵母由来)
「シルガード®9水性懸濁筋注シリンジ」が
令和5年4月1日より定期接種の対象になっています。
9価ワクチンであるシルガード9では2回接種が可能となったことから、
通常の定期接種(9歳以上15歳未満の女子)15歳の誕生日の前日までに
1回目の接種を行えば、6か月後の2回目の接種でHPVワクチン接種を
完了できます。
15歳以上では従来の4価ワクチンであるガーダシルと同様に、0か月、
2か月、6か月の3回接種が必要です。
是非とも参照であげています
子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために:日本産婦人科学会
を一読されることをお勧めします。
WHO(世界保健機関)でも2020年11月17日、「2030年までに
子宮頸がん撲滅を加速させるための世界戦略」を194 カ国の決議に
より開始しています。
子宮頸がん撲滅アクションデー 2022の記事では下記のように
記されています。
「子宮頸がんは、毎日 2 分間に 1 人が亡くなっている病気ですが、
予防、治療、発見でき、治すこともできるのです。
子宮頸がんによる死亡の 90 % 近くは、中低所得国で発生しています。
強力な予防手段である子宮頸がんワクチンは、2021年、世界では女児の
12 % しか接種しておらず、この日、世界中のリーダー、サバイバー、
支援者、パートナー、ステークホルダーが、対話を通じて子宮頸がん撲滅の
ための行動を呼びかけ、子宮頸がんの検診、予防、治療、そして最終的には
子宮頸がんを撲滅するためのストーリーや教育リソースを共に分かち合います。
私たちは、誰もが貢献できること、すべてのコミュニティが重要であること、
そしてすべての国が子宮頸がんを撲滅できることを世界に訴えています。」
私たちのクリニックでも、こうした活動に賛同して、皮膚科ではありますが
これからもHPVワクチン接種の啓蒙活動を行ってゆきたいと思います。
https://tealblue.jp/ より引用
※1: 1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。
5か月未満である場合、3回目の接種が
必要になります。
※2・3: 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と
6か月後にできない場合、2回目は1回目
から1か月以上(※2)、3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。
参照
ブログ:ヒトパピローマウイルス感染症(HPV)ワクチンの延長対応について:足立区
ブログ:子宮頚がんとワクチンについて
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ
~キャッチアップ接種のご案内~:厚生労働省
9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について:厚生労働省
シルガード®9特設ページ:MSD
HPVワクチンについて:日本対がん協会
子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために:日本産婦人科学会
TealBlueJapan:子宮頸がん検診の受診啓発とHPVワクチンの正しい知識の理解促進を目指し
毎年11月17日、18日に日本のランドマークをティールブルーにライトアップするプロジェクト
子宮頸がん撲滅アクションデー 2022
無料カウンセリングのご案内
土曜日の下記の時間帯に
受付スタッフによる無料カウンセリング開始いたします。
月曜日 終日
金曜日 午前
土曜日 午後
対象の方:美容が初めての方・初めての施術を希望の方
お受けいただいた方へプレゼント:
①VISIA(肌診断機)撮影
②医療用LEDマシン: ヒーライト(約7分間)
③次回使える¥1,000クーポン
ご予約はお電話にて承ります。
☎050-3734-0694
代表的な施術について3
活動性ニキビ 施術
●アグネス:北千住院のみ
特殊な針を刺し高周波を流すことにより、選択的に皮脂腺を破壊することができます。表皮に熱損傷を起こすことなく安全で効果的に治療が可能です。炎症性のニキビを繰り返す方にお勧めの施術となっていますが、効果発現の機序が違うため、角質を薄くし面皰を抑制する保険でのニキビ治療薬の外用を併用することをおすすめしています。おそらくはほぼ同じことがサージトロンの脱毛用の先端ニードルを使用することで可能だと思われます。
ある程度、紅色丘疹がまとまって出てきている時の施術をお勧め。
その毛包が他の毛包よりも皮脂腺が発達しているため、皮疹分泌量が多くて毛孔漏斗部で詰まるのだとの推測に基づいています。
●Vビーム(ダイレーザー):北千住院のみ *横浜院・王子院ではルミナス社のIPLであるM22を使用
赤い色素に吸収される波長を持ち、血中のヘモグロビンに反応するため炎症性の赤ニキビやニキビ痕の赤み(PIE)の改善に効果あり。また、レーザー光がポルフィリンに反応することによって皮脂腺にダメージを与え、皮脂の分泌を抑えてニキビをできにくくする効果もあります。特に赤みが強い部位は紫斑形成する可能性もあり、数日間腫れが続く可能性もあります。難治性の紅色丘疹は短パルスで高出力で照射すると改善しやすい(紫斑形成あり)。
2~4週間の間隔で複数回繰り返す。*人によっては1週間でもOK
●ケミカルピーリング
酸性の薬剤を皮膚に塗布する事で余分な角質を剥離し毛穴の詰まりを取り、肌のターンオーバーを正常化させニキビのできにくい肌へ導きます。薬剤はグリコール酸、乳酸、サリチル酸マクロゴールなどを使用しており、ピーリングの後はエレクトロポレーションなどでの美容液導入を推奨しています。刺激が強くでる可能性があるので、ニキビ治療の外用前を後1週間程度は休薬していだくこととなっています。
状態により2週間~4週間の間隔で複数回繰り返す。
●レーザーフェイシャル:横浜院のみ
ジェントルレーズを強めの出力で照射し、顔面の毛に反応した際の熱作用により皮脂腺へダメージを与えるとともにアクネ菌などの増殖抑制を期待しています。
ニキビ痕・毛穴 施術
●フラクショナル炭酸ガスレーザー
微小なスポットで真皮層まで微細な穴を開けると同時に熱を加え、周囲の細胞の損傷治癒力を促進、皮膚再生を促します。1回で5~20%の肌を新しい肌に入れ替え、複数回の治療を継続する事で徐々に肌全体を新しい肌に入れ替えることができると言われており、毛穴の開きやニキビ瘢痕(クレーター)の治療・顔のシワやたるみの改善、肌質改善にも効果があります。強い痛みを伴うため施術前に表面麻酔を外用しますが、麻酔により痛みがなくなるわけではありません。比較的アグレッシブな治療になり、色素沈着のリスクもあります。
1~3か月の間隔で3~5回程度繰り返す。
●毛穴・ニキビ痕ダーマペン(ダーマペン4)
複数の極細い針を連続的に動かし、皮膚表面に微細な傷をつけ肌の再生力を促進、肌の損傷治癒力を利用して肌表面に残るクレーター状のニキビ瘢痕の改善を図ります。毛穴の開きを引き締める効果もあり、当院では効果をより高めるためにダーマペンで施術時に美容液を浸透させます。施術前に表面麻酔を外用しますが、麻酔により痛みがなくなるわけではありません。上記のフラクショナル炭酸ガスレーザーと比較すると、気軽に受けることができる施術としてご案内しています。
4週間の間隔で3~5回程度。
●TCAピーリング
ニキビ瘢痕による陥没を改善させる治療。強酸のTCA(トリクロロ酢酸)で陥没部をピンポイントで壊死させ、創傷治癒力を利用し肌のコラーゲンを増加させて凹みを浅くします。施術後の陥没部は白くなり、周囲には赤みがでます。またTCA後に、周囲をフラクショナル炭酸ガスレーザーで照射することもできます。対象となるのはエッジが立ったBox scar。
代表的な施術について2
レーザー脱毛
〇蓄熱式脱毛(ソプラノアイスプラチナム) *北千住
〇単発式レーザー脱毛(ジェントルレース・ミニ、エリートMPX アレキ+YAG) *横浜
従来からある医療レーザー脱毛で使用されている3種類のレーザー(ルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザー)を同時に照射することで深達距離が異なるレーザーが様々な深さの毛に効果を発揮し、色の薄い毛や産毛にも反応します。従来の単発式(ショット打ち)は毛根のある深い深さまでレーザーを届かせていたので痛みがありましたが、蓄熱式脱毛は低出力で時間をかけて熱だまりを作るので痛みが少ないという特徴があります。バルジ領域には幹細胞があり発毛の司令塔になっているため、この司令塔を熱破壊させることで発毛しなくなるという仕組みになっています。
通常のレーザーよりもあえて弱い出力で照射するため、痛みも少なく色の黒い方でも施術できます。
アレキサンドライトとYAGで比較すると、YAGの方がメラニンへの反応性が低いが波長が長いので皮膚の奥への深達度が高い、すなわち奥まで届くので色黒の肌(生理的色素沈着部位など)の脱毛や深い毛の脱毛に優位。しかし、痛みはYAGの方が強いです。
*2023.9時点で王子駅皮膚科ではレーザー脱毛は取り扱っていません。
Co2(炭酸ガス)レーザー 施術
水分に吸収の良い波長のレーザーで、メラニン色素に関係なくホクロやイボを蒸散させる(削る)方法。切り取る手術と比べて小さいホクロは傷跡が少ないのがメリット。状態や色素の深さ等によっては複数回の治療が必要になることがあります。状態や症状によっては保険適応での切り取る手術になる場合があります。
●ホクロ(顔)
炭酸ガスレーザーで削りとり、その後医師の判断によりQスイッチレーザーを併用する場合もあります。
ホクロは色素が深い場合があるので、1回の施術で必ず取り切れるものではありません。隆起性のものが平坦になる、色素の濃いホクロが薄くなり存在感が少なくなるなどの効果でも納得できるかを確認する必要があります。
顔であれば、1週間~10日程テープを貼付する必要があります。
●脂漏性角化症(イボ)
炭酸ガスレーザーで表皮を削り取って終了なので、ホクロよりは浅い傷で済みます。また施術後は少し強めの赤みが残り、その後炎症後の色素沈着が起こるため経過の診察時に美白剤をおすすめすることもあります。
PIHはLNT→CO2→デルマトロン焼灼の順で生じやすい。
非常に小型の老人性疣贅はデルマトロン施術が痕は少ない。しかしながら大きいと、難しい。
逆に非常に大きめはLNTが向く(施術後の浸出液管理が不要なため)
●多発性イボ
顔や首、体(前胸部、胸部、下腹部、背部など)にできる小さなイボをまとめて取ることができます。基本は1回に1部位の施術で、範囲は手のひら2枚分が目安です。個数により料金が異なるため、施術時はスタッフがカウントをしています。痂疲ができ顔は7~10日程度、首から下は14~20日程度で痂疲が脱落する経過をたどります。ダウンタイムがあるので施術後2週間程度の予定を確認する必要があります。また施術後は赤みが残り、その後炎症後の色素沈着が起こるため経過の診察時に美白剤をおすすめすることもあります(顔に比べ体は赤みの程度が強く、期間も長く続く)。
麻酔クリームを塗っての施術にはなりますが、痛みもあります。大きめのイボや痛みが強い場合は局所麻酔を追加することもあります。
シワ ヒアルロン酸
●ヒアルロン酸
体内にもある保湿成分で、6000倍もの水分を引き付けて膨らませることができます。ヒアルロン酸を注入することでシワを浅くしたり、折れ曲がりにくくしたり、くぼみを浅くしたり、膨らませたりします。(法令線、目の下のくぼみやゴルゴ線、眉間のシワの改善、唇や頬のボリュームアップなど。)場所などにもよりますが、鈍針を使用することで内出血のリスクを下げることもできます。注入後は3~5カ月は持続しますが(製剤や部位によって異なる)、徐々に体内に吸収されてなくなります。よく動く部位のほうが吸収が早いので、効果の持続時間には差があります。
シワ ボトックス
●ボトックス(ボツリヌス菌毒素)
ボツリヌス菌の作り出すA型ボツリヌス毒素(天然のタンパク質)を有効成分とする薬剤を皮下の筋肉内に注入し、緊張している筋肉を弛緩させる働きがある。それにより、表情筋によって出来るシワ(額の横ジワ、眉間の縦ジワ、目尻の笑いジワ、顎の梅干しジワなど)や、発達した咬筋(エラ)の縮小などに有効です。投与数日後から効果が現れ、通常3~4か月持続しその後は投与前の状態に戻ります。 また、重症原発性腋窩多汗症の治療にも用いられ、基本的に保険適応となります。通常4~9カ月持続します。
*エラ(咬筋)のボトックス、は整容面だけからではなく、歯ぎしりによる歯の摩耗軽減、夜間の食いしばり(おそらくは夜間低血糖などに起因)からの肩こりなどの不調目的で注入を繰り返す方も多く、当院でされておられる方の大半はそちら目的です。
代表的な施術について1
シミ 施術
●Qスイッチレーザー(Nd;YAGレーザー、アレキサンドライトレーザー、ルビーレーザー)
レーザーはメラニン色素に反応します。(ヘモグロビンの赤い色素も)表在性のシミやそばかす、アートメイク、茶アザ、刺青など皮膚深部の症状にも対応しています。レーザー光が色素に吸収され、光エネルギーが熱エネルギーと衝撃波に変換されることにより、軽いやけどとなり痂疲ができます。シミの場合は1~2回の照射で薄くなります(個人差有り)が、痂疲脱落後は炎症後の色素沈着が起こります。そのため、炎症後の色素沈着を最低限におさえるためにも美白剤の使用をおすすめしています。施術後は顔なら1週間(首から下は2週間)ほどテープを貼る必要があります。
もちろん太田母斑やアートメイク、刺青の場合は複数回の照射が前提です。
保険適応は太田母斑(ADM含む)、異所性蒙古斑、扁平母斑、外傷性刺青
※扁平母斑の場合は保険適応のルビーレーザーのある横浜院、王子院のみ。
広範囲のあざ、乳幼児の顔面の太田母斑などは総合病院皮膚科などを紹介しています。
〇レーザートーニング(QスイッチNd;YAGレーザー/レブライト、スペクトラ)*横浜、王子院
肝斑や炎症後色素沈着、肌の色ムラなどの改善が期待できます。肌より少し距離をおいてレーザーを照射するので、メラニン色素を含む細胞を破壊することなく、メラニン色素だけを少しずつ破壊しターンオーバーにより排出させることができます。
現在は肝斑治療などのオプション。
肝斑への効果もゼオスキン(HQ+トレチノイン)の方が高い場合が大半。
2週間に1回の間隔で5~10回程度。
繰り返しと高出力で色素脱失のリスクがあります。
〇ライムライト *北千住
IPL光治療。メラニン色素やヘモグロビンに吸光度が高い520~1100nmの波長を照射することで、広範囲に多発している様なシミ・そばかすなどの効果を発揮します。また、微細な毛細血管拡張に伴う赤ら顔などの色むらや、肌のキメやハリなども効果的です。(照射により皮膚コラーゲン産生が活性化される)また、Qスイッチレーザーのようなしっかりした痂疲ができず、施術後のテープ貼付も不要というメリットもあります。
シミと肝斑が併発している方の場合はライムライト照射により肝斑悪化の可能性があります。そのため明らかに肝斑が強い場合は照射できません。当院ではそばかすや日光性のシミが目立っている場合は先にシミ治療をし、肝斑悪化した場合は肝斑の治療に移行する場合が多いです。
IPLのメリットは
・全体治療(全顔照射するので)
・テープ保護不要(こげるので痂疲は同じように目立ちますが、細かな痂疲の寄せ集めで次第に目立たなくなる)
・赤ら顔の治療ができる(シミが薄くなった後、赤味の治療にもなるのでメンテナンスで優位)
・全体治療するので、シミが目立たない部分にも熱が入りハリが感じられるなど総合美顔器的。
・照射により少しターンオーバーも増してシミが薄くなるところもあるのでしょう。
デメリット
・肝斑の悪化のリスク
・一定以上薄くならない(短波長用いたヘッドを有する機器がやけどリスクはあるが、効果は高い)
→ 気になるところをQスイッチ → しっかりアフターケアの方が有用
*横浜院・王子院では同等以上のことがルミナスのM22で施術可能
赤ら顔 施術
〇Vビーム(ダイレーザー) *北千住
赤い色素に吸収される特長を持ち、血管中のヘモグロビンに反応しそこで熱が周囲の血管壁に作用し破壊させることができます。
赤あざ、毛細血管拡張症や老人性血管腫などの治療に有効であり、熱傷や外傷後の瘢痕予防や早期の赤み治療にも使用されます。炎症性のニキビやニキビ痕の赤み軽減などにも効果的です。また、レーザーの熱が入る事で真皮層のコラーゲン生成が促進されリジュビネーション効果もあり美肌目的でも使用できます。
ヘモグロビンを破壊させるため、紫斑がでる可能性があり数日間腫れが続く場合もあります。ダウンタイムがあり得るので施術後2週間程度の予定を確認していただく必要があります。
紫斑:消退までに1~2週間を要す
頬を広範囲に照射した際などに、頬がアンパンマンのように腫れる方がいます:消退までに4~5日かかる
〇ジェネシス/クールグライド(ロングパルスNd;YAGレーザー 波長1064nm)*横浜スペクトラ
波長が長いので、表在性の血管から真皮内の比較的深い血管まで治療することができます。毛細血管拡張症、老人性血管腫、口唇の静脈湖、尋常性疣贅などの治療の他、中空照射するジェネシスフェイシャルトリートメント(リジュビネーション)などの治療があります。
ジェネシス(中空照射)の効果としては、真皮内に熱が入ることによるコラーゲン増生やハリ、軽度の赤ら顔の改善、皮膚表面の角質層のレーザーピーリング、産毛の一時的処理などがあります。
コラーゲンピールとの併用や薬剤導入の効率を高めるなどで各種治療と併用しやすいメリットがあります。
*スペクトラはロングパルスでの照射出力が低いので、ジェネシス(中空照射)としてのみ使用しています。
ジェネシスフェイシャルトリートメントは基本的に1ヶ月に1回の間隔で治療を繰り返します。
各論3:皮下の病態
- 表情じわ:ボトックス
代表的なのは、上顔面の3部位:前額、眉間、目尻。
筋肉(表情筋)の収縮に伴い、その上にある皮膚がたわみながら追随するのが表情じわ。
前額であれば、前頭筋が縦に走行しているため、筋肉の走行に垂直に交わるようにしわは横じわになります。
その筋肉が動かないから、その上にある皮膚がたわまない(しわを形成しない)。
治療だけでなく、予防的な意味あいもあります。
目安は3~4か月に1回で、そこそこ良い状態を年間を通じて維持することが重要。
多少なりとも癖の矯正の意味合いも含みます。
20年前とは異なり、やりすぎない緩めの効果が好まれる傾向にあります(特に日本?)。
強い表情(怒る)時などは眉間に多少しわがでても、普段の日常ではほぼ抑制されている感じです。
(前額のしわの意味)
大元は加齢に伴うまぶたのたるみ、下垂であり、大きな視野を得るために上眼瞼挙筋でまぶたを引き上げるが、それで不十分な時は前額の筋肉を使って眉毛ごとまぶたを引き上げることで眼裂を拡大してさらに大きな視野を得やすくする、その無意識での繰り返しにより前額に横じわが深く刻まれるようになってきます。
根本治療は垂れたまぶたの改善。老人性眼瞼下垂の手術など。
ボトックスの注入方法としては、まぶたが重くならないように効果発現部位を次第に前額の上方から中央くらいまでに限定するように調整します。
あるいはヒアルロン酸を骨膜上に注入して、風船を膨らます容量でしわを伸ばして目立たないようにする(しわ直下の皮内に入れているわけではありません)方法も高齢者では選択されます。
目尻への注入ではほとんど副作用はありません(内出血くらい)ので、試しやすい部位だと思います。
咬筋のボトックス(通称:エラのボトックスなど)は整容的な観点からだけではなく、歯ぎしりや食いしばりの治療の一環としても推奨されます。
- たるみ、くぼみ、輪郭形成:ヒアルロン酸、スレッドリフト、HIFUやRFなど
たるみや引き締めの機械的治療としては、HIFUやRF高周波、近赤外性領域の光などが汎用されます。
劇的な効果はないものの、たるみの進行を抑えるという意味合いは十分あると思われる。
機器による熱を入れることによる「引き締め」の効果発現イメージをお伝えする際には、「フライパンを熱した状態で生肉を入れると、コラーゲンなどのたんぱく質が熱収縮を起こすので縮みます。それが皮膚表面では生じず、皮膚の奥だけで生じるため表面の皮膚が奥へむかって引き込まれる、それが引き締めのイメージです」。
HIFUの特徴としてのメリット、デメリット、ならびにRFなどのメリット、デメリットそれぞれありますが、筋膜に作用が及ぶオンリーワンの施術であることがHIFUの一番のメリットとなっています。
HIFUのメリット:筋膜など深部に作用が及ぶ、焦点があったポイントで強い熱が入る。
HIFUのデメリット:熱の入り方がピンポイント(広がりが少ない)
*ここで筋膜に作用が及ぶことのメリットをお伝えしたいと思います。
「フェイスリフト手術」での変遷のお話です。
「当初、皮膚だけを切って縫い縮めたところ、すぐに効果は消失してしまったのに対し、その下方にある筋膜(SMAS)を一緒に引き上げる手術を行うと効果持続期間が段違いであったため、現在ではフェイスリフト手術の際にSMASを一緒に引き上げるのが常識となっています。」
↓
だから、このHIFUのメリットが活かされる施術部位は、フェイスラインの引き上げ(リフトアップ)。
加えて皮下脂肪では脂肪が溶解してボリュームを減らす効果があるので → 二重顎などにも有用。
大まかには、
HIFUはリフトアップ:SMASに軽いやけどを作って、その上にある皮膚を引き上げる作用
RF高周波はタイトニング(引き締め):真皮の収縮や繊維組織増生
となります。
ヒアルロン酸、スレッドリフトなどは医師診察をお勧めしています。
両者の目的は異なり併用することでより全体の改善にもつながります。
またヒアルロン酸は下顎への注入などで輪郭形成の意味もあります。
ヒアルロン酸などフィラーは他の施術よりもダイレクトにボリュームアップが可能。
スレッドリフトでは垂れた脂肪を少しでも本来の位置に戻すよう引き上げる作用があり、HIFUやRF、ヒアルロン酸などでは期待できない効果を持っています。
- 番外編:レーザー脱毛
女性では加齢に伴い、口回りの毛は濃くなります。
鼻(特に小鼻)は結構黒いしっかりした毛が見えます。
さらに鼻孔の入口部の毛も加齢で太い毛になり目立つことが少なくありません。
このあたりのレーザー脱毛も可能であることをお伝えしたり、あわせて介護脱毛の準備が済んでいるかなどとの声掛けから治療に取り組む方もおられます。
中高年の介護脱毛などに際しては、
・白髪には反応しない、だからするなら早めに始めましょう。1回で終わりません。 ・男性の口髭も同様(私、村上自身が実感)。
各論2:真皮の病態
- 赤味、赤ら顔
個人差も大きいですが、毛細血管拡張症であり、加齢に伴っても増強してきます。
(しみ、しわ、たるみ + 赤ら顔 が顔の老化の兆候)
その他にステロイドの副作用、ニキビ痕のPIE(炎症後紅斑)、酒さに伴う毛細血管拡張症など
「ニキビ痕の赤味」と相談を受けるも、活動性のニキビが目立つ方が珍しくない
→優先するのは活動性のニキビのコントロールであることを必ずお伝えしたいと思います。
→保険診療の受診を勧める。+αで当院のアグネス、Vビーム、ピルなど一式資料をお渡し。
小鼻の脇(鼻翼基部から鼻孔部にかけて)は多少なりともほとんどの方に
毛細血管拡張症は出現しているので、代表例としてお示ししつつ保険治療可能なこと
など資料とともにお渡しする。
治療手段:VビームやYAGレーザー、IPL光治療
使い分け:くっきりした血管の筋が見えるものはVビームやYAGの接触照射
ぼーっとした赤味:IPLの繰り返し治療(それよりもジェネシスは効果↓)
*真皮乳頭層の非常に小さな血管の拡張だからIPLが向く
その他、軽い炎症がのこっていることもあるのでマイルドなCP(ケミカルピーリング)
や美容成分の導入も有効です。
ニキビや酒さのコントロールも重要
特に酒さの方は非常に多い。
ぶつぶつがなくなれば、残った血管拡張の治療へ進みます。
- 小じわ(ちりめんじわ)
皮膚が薄くなる、が主たる原因。あとは水分不足。
あわせて皮下(脂肪、筋肉)の容積↓や骨の萎縮で外の皮が余る。
したがって治療は保湿ならびに皮膚の厚みを出す、が中心。
治療手段:日々のケアとしては、レチノール、保湿成分などを中心に徹底を
*水分で角質層が膨潤していると目立ちません。
施術としてCP+導入、スネコスなどECM製剤などのメソセラピー、IPL、ダーマペン
フラクショナルレーザー、コラーゲンピール、ジェネシス、HIFU、RFなどなど
- 毛穴やニキビ痕
皮膚の柔軟性や弾力性の改善(ダーマペン、フラクショナル)、凸凹の角をなだらかに(TCA)
角質層が薄いと毛穴ならびにニキビ痕の凸凹は多少なりとも目立ちにくい
*鼻の毛穴の問題点:皮脂の詰まり、とくに鼻翼では黒い毛も目立つ
治療手段:角層薄くする(CP、レチノール、トレチノインなど)
へこみの角をとる:TCA
皮膚の柔軟性ならびに弾力性の改善:ダーマペン、フラクショナルレーザー
(ダーマペンの説明)
・美肌目的(薬剤の浸透性↑、DDS:ドラッグ デリバリー システム)と同じダーマペンだが、
針の刺入する深さが違う(2.5ミリと美肌の0.25ミリの10倍)。
角質が最大の皮膚のバリアなので、美肌目的であればそこに少し傷をつけるだけでよい。
・毛穴目的の施術のイメージは、沢山の細い針で無数に肌に穴を開けて
「硬く干からびた畑をスキで耕してふわふわの土に近づける」イメージです。
→肌の柔軟性が回復するので、ニキビ痕の凸凹も目立ちにくくなる。
へこんでいるところを直接に改善しているわけではなく、周辺皮膚をも
耕して全体の柔軟性を回復させて、傷をぼかすようなイメージ。
傷のところだけでなく、「周辺含めてやすりで研いでなだらかにする」の
にも似ています。
・沢山の小さな穴を開ける(肌を傷つける)
↓
自身が持つ、創傷治癒力を引き出す。
創傷治癒力:収縮、コラーゲン産生で傷を塞ぐ
*創収縮→面積が縮小→その中に含まれる毛穴も周囲の収縮に伴って少し圧縮
毛穴に直接ダーマペンの針が作用しているわけではありません。
(フラクショナルCO2レーザーの説明)
ダーマペンとの比較で、
・1個1個の穴の大きさがはるかに大きい
・ダーマペンが鋭利な極小の針で皮膚に穴を開けるのに対して、熱した太い先が鈍な針で穴を開けるのがCO2レーザー。→「やけどさせながら、太い穴を開けている。」
↓
だから、
1個1個の穴が大きい(穴の数は少ない)
穴の周囲にも熱ダメージが及んでいる
↓
だから、
施術後の赤味が強い、痛みも強い、明らかな痂疲ができるなどダウンタイムが大きい!
アドバンテージは、
・穴が大きい → 傷が大きい → 創傷治癒でのコラーゲン増生↑↑
・熱が入る → +αで「熱収縮」が加わる
↓
「熱したフライパンに生肉を入れると、ぎゅっと縮みますね。それが熱収縮です。」
最初、あるいは普段はダウンタイムが少ないダーマペンでの治療を行う
GWや年末年始など長期の休みが取得できるタイミングでフラクショナルCO2レーザーを試したり、繰り返したりする方もおられます。