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院長ブログ

ニキビ治療において大切だと思うこと

2021年06月28日

20201118

治療のゴールは?

「ニキビができはじめた初期から適切な治療を開始し、薬剤を調節しながらでも治療を継続して良い肌状態を維持することによって、ニキビ痕を残すことなく、ニキビが出やすい年齢を通り過ぎる(卒業)すること」

「目立つ赤ニキビが少なくなる」ことは初期の目標ではあるが、ニキビ治療のゴールではない!


使用する人にとって大切なこと

・正しい知識

ニキビの症状:微小面疱、面疱、紅色丘疹、膿疱、炎症後の赤み、炎症後色素沈着、炎症後の凸凹などニキビの病態:皮脂分泌増加、
       アクネ菌の増殖、毛孔漏斗部の角化による毛孔の詰まり

中心となる薬剤:ディフェリン、ベピオ、デュアック、エピデュオなど

予防する作用を持った外用剤治療期間:長期にわたる
                 
治療のゴール:ニキビ痕を残すことなく、ニキビ年齢を通過すること。

刺激症状回避の方法:保湿剤併用、ショートコンタクト治療

薬剤使用量の調節ひどいときの追加治療:抗生剤やステロイド、内服、ステロイド局所注射など


・治療を継続すること(年単位で考える必要があることを理解する)

継続するためにはモチベーションを維持することも大切目立つ赤ニキビが少なくなることが目的ではなく、もっと上の状態を目指すこと一人だと脱落しやすい(医療機関や周囲の方も含めて一緒に!が大切)

医療機関で症状を確認してもらう、使用量など確認、わからないことは相談薬が手元にあるだけでは継続できなくなり、脱落することが多い→1ヶ月あるいは2ヶ月に一度の定期的な通院が望ましい

薬を一回に多めに出しても、却って脱落しやすい


・広いエリア(全顔)に外用すること

いたちごっこにならないためにも、エリア全体に外用すること。
面疱のみならず、その前段階の微小面疱をも治療対象にしたいから目で確認できる面疱があれば、その周囲にはどれくらいの微小面疱があるのだろう?

微小面疱からいきなり紅色丘疹など炎症性病変になることも多い。
ひどい炎症性病変が出来てしまえば、それがニキビ痕が残ることに繋がる

可能なら顔全体に外用することをお勧めします。


・出来てしまったニキビ痕の治療も一定レベルで可能であること(但し保険適応外)

赤み:Vビームレーザー、凸凹:フラクショナル炭酸ガスレーザー、TCAピーリングなど

患者さんの治療継続を成功させるために必要なこと

・医療機関のみならず、製薬会社、学校、さらにはメディアなどを含めた社会全体での啓蒙活動
・医療従事者のみならず、家族や友人、知人、先生(身近な人)の励まし
       ↓
「ニキビ一緒に治そうProject」

本人、医療機関、ご家庭などが一丸となって子供達若い世代のニキビを治してニキビ痕を残させないプロジェクトだと私は考えています。

・励ます、指導、指摘などを通して、治療を継続してもらうことが大切です。
・我が子だけでなく、近しい子供だってニキビやニキビ痕で悩んでもらいたくないですよね。

いずれにしても

 「予防にまさる治療法はない!!」

誰しも親は自分のこと以上に、お子様には肌のことで悩まず自分の人生を元気に生きて欲しい、自分の目標に向かって邁進して欲しい
と思っているはずです。

特にニキビの出始める10代前半の年齢は多感な時期でもあり、自分の容貌に対しても非常に敏感だと思います。
しかも皆さんご存じのように、ニキビはひどいと痕を残してしまいます。

「ニキビは青春のシンボル」というのは過去の話です。

「かわいい子には旅をさせよ」ということわざがありますが、我が子のみならず全ての若者にニキビ痕ができて悩むよりは、よっぽど恋愛で苦悶して欲しいと思っています。

必要なのは、予防を兼ねて医療機関に定期的に通院して外用治療を継続すること、保険での十分な治療ができるようになったことなどを広く知ってもらい理解してもらうことだと思います。

是非とも我が子のみならず、近所のお子さんや甥っ子、姪っ子などにもニキビ治療は是非とも皮膚科を受診して保険治療から受けるようにお伝え下さい。
そして治療継続の重要性と治療のゴールをお伝え下さい。


終わりに:日本におけるニキビ治療について

日本では今は保険治療で、世界標準のニキビ治療を受けられるようになってきているのです。

16年前に私が開業した時には、そうではありませんでした。
保険のカバーする範囲は、私が中学生であった40年前と似たり寄ったりの状態だったのです。
まさに鎖国状態。

江戸時代どころか、旧石器時代と揶揄する先生もおられたぐらい世界の標準治療との隔たりがありました。

この10数年でかなりのところまで追いつき、しかもそれが国民皆保険を基本とする日本では格安の費用で享受できるようになったのです。

保険治療だけで、完全にというわけではないにせよ、難治性の方であってもある程度以上の効果は得られるのですから、少しでもニキビ痕を残さないという点においても有効な方法です。

保険外(自費)治療でも完璧な方法があるわけでは決してありません。
保険治療で不十分な時に保険外(自費)治療を併用する、あるいはニキビ痕(赤みや色素沈着などの色の異常や凸凹など形の異常)を積極的に使用する際に利用すればよいのです。


医療法人社団 精華会
ミルディス皮フ科 村上 義之