Laser Re:Nailとは、皮膚に対して深達度の高いクールグライドレーザー
( ロングパルスNd:YAG)を、爪とその周囲の皮膚に照射して、
爪白癬(爪水虫)の病巣がある部位の症状を改善する治療です。
患者様の症状等によりますが、レーザー治療後、約1年かけて健康な
爪に徐々に生え変わります。
従来、爪白癬の治療は内服薬(抗真菌薬)が一般的です。
病巣が爪の奥に存在する爪白癬には塗り薬による治療では有効成分
が浸透し難いからです。
内服薬での治療は通常長期間(約3カ月~1年ほど)にわたり、その
服用方法や服用中の血液検査など、細かい取り決めがあります。
一方、Laser Re:Nailによる治療は、こうした内服治療では十分な効果が
得られなかった方や、肝機能障害などの重篤な副作用により抗真菌薬の
内服による療法を受けられない方、内服薬に抵抗がある方などが
対象となります。
また治療をすぐに開始したいという方にも適しています。
どのくらい通院すればいい?
通常1カ月に1回、レーザー照射(所要時間の目安:10~20分)を行ない、
1カ月に1度ご来院していただいて経過観察を行います。
1回の治療で病状の改善が見られない場合には初回治療を
含めた計4回を目安に、1カ月ごとにレーザー照射を行います。
4回照射後、1カ月あるいは数カ月ごとに経過観察を行います。
1回の照射に際して10,000円(税込み11,000円)がかかります。
※各来院時に治療部位の状態を確認するためにデジタルカメラによる
撮影を行います。
レーザー治療後の経過観察の期間は爪の成長を確認するため
必要になります。
1回の照射に際して10,000円(税込み11,000円)。
効果には個人差があります。
<治療のプロセス>
副作用について
治療時に熱感を強く感じる方もいらっしゃいます。
また治療後、照射部位にひりひりとした熱感や疼痛を
生じることもありますが、通常は冷却により軽快します。
まれに過度に反応してやけどを起こす事、または治療部位
に水疱が生じる事があります。その場合は当方で適切な
処置を行います。
施術の流れ
1、担当医師と症状についてのカウンセリングを行います。
2、治療部位の状態を確認し、洗浄します。
(2mm以上の肥厚が見られる場合は、予め爪を少し削ります。)
3、目を保護するゴーグルを装着し、足の爪とその周囲の皮膚に
対してレーザーを照射します。足趾全爪に照射するため、
治療時間は10~20分程度かかります。
4、治療後はそのままご帰宅いただけます
医療法人社団精華会
ミルディス皮フ科 村上 義之