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院長ブログ

新型コロナに負けない体つくり 

2021年10月14日

20211007

https://corona.go.jp/proposal/pdf/miku_20201119.pdf

東京都足立区ならびに神奈川県横浜市西区
にあるミルディス皮フ科の村上です。

今回は「新型コロナに負けない体つくり」と題して、
皆さんに意識しておいて頂きたい栄養素についてお話します。

東京では緊急事態宣言の延長がようやく明けたばかり
ではありますが、ワクチン接種も進みはするものの冬に
向かって次ぎの感染拡大の波を危惧する声も多く聞かれます。

今更ではありますが、コロナに負けないための対策
として我々がとれる行動は以下の2つです。

1)ウイルスを体内に入れない=予防策
2)ウイルスが体内に入っても重症化させない=免疫的対策

1)については、上図を出すまでもなく、皆さん耳に
タコ状態かと思われます。

今回は主に
2)ウイルスが体内に入っても重症化させない=免疫的対策
についてのお話です。

大前提となるのは、もちろん「規則正しい生活習慣」
あることは言うまでもありません。

適度な運動、良質な睡眠、ストレスをかわす、栄養を
考えた食事を心がける、などなど。
ワクチンも2)の一部だと考えられます。

では、何について話すのか?
先のブログでも取り上げたビタミンDを含めた
免疫を高める栄養素についてであります。

では、なんで??

分子栄養学を勉強し始めて、自分自身の検査からも私自身に
各種のビタミンやミネラルの欠乏がありました。
今でもサプリメントでの補充は継続しています。
さらには、下記のヘルシーパスの田村社長の講演でも
教えられましたが、私だけでなく、多くの日本人が3大栄養素は
充足していますが、ビタミン、ミネラルが不足した
「新型栄養失調」とも言われる状態になってしまっているのです。

ビタミン、ミネラルがないと、どうなるか?人間の体の中で
各種酵素が先ずもって働いてくれません。
グルタチオンペルオキシダーゼにはセレン、SOD1,3には亜鉛と銅、
SOD2にはマンガン、カタラーゼには鉄が必要です。
*SOD:細胞内に発生した活性酸素を分解する酵素

さらに現代人は糖質と脂質の摂り過ぎに対して、タンパク質が
不足していることも言われています。
そうすると、上記の酵素もタンパク質から作られていますので、
そもそも酵素の量が足りないということも生じてしまって
いる訳です。

酵素は命の源とも言われますが、外部からとる「食物酵素」
と体内で作られる「潜在酵素」に分けられ、潜在酵素が
作用するためにはビタミンとミネラルが充足している
必要があります。

少し話しを戻しましょう。
コロナに負けないための「免疫を高める栄養素」は?

色々な答えがあるのかも知れませんが、私自身は下記を
意識するようにしています。

①良質なタンパク質を十分に摂る
②腸内環境をよくする
(プロバイオ、プレバイオ、バイオジェニックス)
③脂溶性ビタミン(A,D,E)
④水溶性ビタミン(B群、C)
⑤ミネラル(鉄、亜鉛、セレンなど)
⑥感染症といえば、オリーブ葉などです。

①良質なタンパク質を十分に摂る

これは当たり前と言えば当たり前ですよね!タンパク質が
分解されたアミノ酸から免疫グロブリンの材料ですもの。

組織の修復にも必須です。酸素を運ぶヘモグロビンも
タンパク質のグロビンと鉄を含むヘムが結合した
色素タンパクです。
目安として体重1Kgあたり、1gを目安と言われています。

②の腸内環境をよくするにも重複しますが、アミノ酸の中
でも重要なのがグルタミンだろうと思われます。
・創傷治癒促進
・免疫能維持や向上:免疫細胞のエネルギー源
・腸管バリア機能:腸管粘膜のエネルギー源

私は粒のサプリ以外に、iHerbでグルタミンパウダーを
購入して、プロテインに混ぜて飲んだりしています。
ラクトフェリンも感染防御にもなるし、ビフィズス菌を
増やす作用などから腸内環境改善にも役立つと思われます。

②腸内環境をよくする(プロバイオ、プレバイオ、バイオジェニックス)

これも当たり前と言えば当たり前ですよね。免疫細胞の
70~80%は腸にいると言われるくらいですから。
プロバイオとしては、主に短鎖脂肪酸を産生する、
酪酸菌を含むもの(ビオスリーやミヤBMなど)と腸内細菌
の多様性を意識して他種類の菌を含む製品を摂るように
しています。

1つにしぼらないで敢えて色々変えています。
プレバイオとしては腸内細菌のエサになる水溶性食物繊維を
食事とサプリで適宜調節するように意識はしています。

そして、もう一つ当院でも取扱いのある乳酸菌生産物質
(フローラル・ケア)を家族で愛飲しています。
自分の持っている善玉菌を増やしてくれるので。

③脂溶性ビタミン(A,D,E

1)ビタミンD
最近では感染防御に関わるビタミンの中での主役に
なっています。
免疫細胞の分化誘導などに関わり、インフルエンザへの
効果に対してはかなりの有効性報告がありますし、コロナ
に対しての有用な報告も多数出てきています。
インフルエンザウイルスもコロナウイルスも共に
RNAウイルスです。

以前にもお話しましたが、
ビタミンDは血中濃度を測定しましょう。

どれくらい飲むか?よりも、どれくらいの血中濃度に
なったかが大切です。
当院で採血をされた方のほとんどは20ng/ml以下でした。
できれば40~60ng/mlは目指しましょう。

中には100ng/ml以上を推奨しているところもあるくらいです。
因みに、このビタミンDが活性化されるのに日光が必要です。
皮膚科でもありますから、積極的に日焼けをしろとは
言えません。

適度に日光を浴びましょう!

私は通常は5,000~10,000単位を接種するようにしています。

2)ビタミンA
成長や分化、皮膚や粘膜の正常保持に関わっています。
さらに細菌やウイルスが体内に入る入り口になりやすい
粘膜での防御にあたるIgA抗体産生維持にもビタミンA
(レチノイン酸)が重要な役割を果たしています。

私は1日10,000単位を毎日摂るようにしています。

3)ビタミンE
細胞膜における抗酸化作用を担っています。
一般的には600IU(1回200IUを3回)摂取が
推奨されています。

④水溶性ビタミン(B群、C)

ビタミンB群は感染症だからというよりも、
エネルギー産生に必要です。
感染症生じれば、ビタミンB1などが大量に消費
されてしまいます。
エネルギー産生を考えて、B群(単独ではなくマルチ)で
摂取すると良いでしょう。ビタミンCは白血球の走化性を
高めます。
平時は3gを目標に、感冒症状などが生じた時には増量します。

⑤ミネラル(鉄、亜鉛、セレンなど)
⑥感染症といえば、オリーブ葉

ミルディス皮フ科
村上 義之

参考

新型コロナウイルス感染症対策:内閣官房

https://corona.go.jp/

ラクトフェリンとは:オーソモレキュラー栄養医学研究所

ラクトフェリンとは:日本ラクトフェリン学会

フローラル・ケア購入

フローラル・ケア専門サイト

新型コロナウイルス感染症とは関係なく、ビタミンDの補充を考えましょう!:当院ブログ

ビタミンC・ビタミンC点滴について:当院ブログ