東京都足立区北千住ならびに神奈川県横浜市西区
にありますミルディス皮フ科の村上です。
今回は気になるニュースをお届けします。
今回のニュースは先にお伝えした
ブログ:更年期の手疾患と女性ホルモンについて
と関わりが深い内容です。
これについても、ソイチェックで自身がエクオールを
作れる体質なのかを調べて、作れない体質であれば、
積極的に「エクエル」をサプリメントとして摂取するのも
一法かと思うのですが、いかがでしょうか?
「エクエル」は大塚製薬が大豆を乳酸菌で発酵させて
作った「エクオール」供給のサプリメントです。
1粒にエクオールが2.5mg含まれ、1日4粒が摂取目安。
商品には112粒(28日分)入っています。
受付にて販売しています。
興味を持たれた方はスタッフまでお尋ねください。
定価:4,000円(税込み4,320円)
エクオールサプリメント【エクエル】
こちらで購入できます⇒BASEで注文
—————————————————————-
イソフラボンの摂取量が多い閉経期以降の女性は、頭痛が
少ないことが明らかになった。
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科茨城県地域産科
婦人科学講座の寺内公一氏らの研究によるもので、詳細は
「Nutrients」に3月14日掲載された。
イソフラボンは大豆などのマメ科の植物に多く含まれている
栄養素であり、抗酸化作用に加えて女性ホルモンである
エストロゲンに似た作用を持つことから
“植物性エストロゲン”と言われることもある。
これまでの研究から、女性の健康を保護するように
働く可能性が示唆されている。
一方、頭痛は女性に多い症状で、特に閉経期の更年期症状
の一つとして現れやすい。
頭痛の起こりやすさの一因として食事スタイルの関与を
指摘した研究報告があるが、閉経期の頭痛と栄養素摂取量
との関連はよく分かっていない。
寺内氏らは、同大学病院の更年期外来受診者を対象と
する横断研究により、その関連の有無を検討した。
更年期外来で実施されている健康栄養教育プログラムの
参加者から、ホルモン補充療法を受けている人、
年齢が40歳未満または60歳以上の人、および解析に
必要なデータが欠落している人を除外した409人の女性
(平均年齢50.1±3.8歳)を解析対象とした。
頭痛の頻度を「月に1回以下」、「週に1~2回」、
「週に3~4回」、「ほぼ毎日」の中から四者択一で選択
してもらったところ、14.7%が「ほぼ毎日」と回答。
この14.7%を「頻繁な頭痛のある群」、前三者を対照群
として、生活習慣、閉経状態(閉経前/閉経期/閉経後)
血管運動神経症状(ホットフラッシュなどの更年期症状)
精神症状、および栄養素の摂取量などを比較した。
その結果、頻繁な頭痛のある群は、血管運動神経症状や
不眠症、不安、うつレベルを表すスコアが対照群に比べて
有意に高いことが分かった。
一方、年齢や閉経状態、BMI、体脂肪率、喫煙・飲酒・
運動習慣、基礎代謝量、体温、カフェイン摂取量などは
有意差がなかった。
栄養素摂取量については、検討した43種類の
栄養素のうち、主要栄養素と大半の微量栄養素は
有意差がなく、イソフラボンとビタミンKのみ摂取量に
有意差が見られ、いずれも頻繁な頭痛のある群の方が
少なかった。
それらの摂取量は以下のとおり。
イソフラボンは頻繁な頭痛のある群が
20.7±15.7mg/1,000kcal/日、
対照群が24.8±14.5mg/1,000kcal/日(P=0.009)、
ビタミンKは同順に198±149μg/1,000kcal/日、
209±101μg/1,000kcal/日(P=0.044)。
多変量ロジスティック回帰分析により、
イソフラボンの摂取量は頻繁な頭痛の独立した
有意な負の関連因子として抽出された
〔1mg/1,000kcal/日多いごとにオッズ比(OR)
0.974(95%信頼区間0.950~0.999)、P=0.036〕
ビタミンKは有意な関連因子でなかった。
栄養素摂取量以外では、
不眠症と血管運動神経症状が頻繁な頭痛と
それぞれ独立して関連しており、
不安やうつレベルのスコアは有意でなかった。
次に、閉経前(過去3カ月間に定期的な月経あり)と
閉経期(過去3カ月間に月経がないか不規則)~閉経後
(過去12カ月間に月経なし)に層別化して検討。
すると、閉経期~閉経後の群では全体解析の結果と同様に、
頻繁な頭痛の有無によりイソフラボンの摂取量に有意差が
認められた(P=0.011)。
しかし閉経前の群では、頻繁な頭痛の有無でイソフラボン
摂取量に有意差は認められなかった(P=0.391)。
この結果を基に著者らは、
「閉経期以降の女性の頭痛の頻度は、イソフラボンの摂取量
と逆相関している。イソフラボンの豊富な
食事が中年期以降の頭痛を抑制する可能性がある」
と結論付けている。
またその機序として、既報研究を基に、
「イソフラボンのエストロゲン様作用が更年期の
血管運動神経症状や不眠症を抑制することを介して、
頭痛を軽減するという経路が想定される」と考察。
ただし本研究ではイソフラボンの摂取量と頻繁な
頭痛との独立した関連が示されたことから、
「イソフラボンの抗酸化作用やエストロゲン様作用が、
頭痛抑制に直接寄与するとも考えられる」
と付け加えている。
——————————————————————
HealthDay News 2022年5月30日
Copyright © 2022 HealthDay. All rights reserved.
国際医学短信2022年6月1日 (水)配信
関連リンク