Now Loading...

平日 |9:55~13:15 14:30~18:45
土曜日|9:25~13:15 14:30~16:30
休診日|日・祝日

美容皮膚科のご予約・お問い合わせ
050-3734-0694【完全予約制】

院長ブログ

美容治療入門 その2

2021年07月26日

Introduction

美容治療の考え方と当院で提供できる美容治療とスキンケアについてまとめてみました。

「見た目のアンチエイジング」といったところでしょうか?

今までに私が講演などで使用したスライドを利用してお話してゆきたいと思います。
急ごしらえで手抜き部分も多数あり、わかりずらい箇所などがあろうかと思いますが、どうぞご容赦ください。

皆さんの参考になれば幸いです。

美容治療とはどういうものかというと、大きく分けると下記の二つになります。

「5~10年前の自分の肌を目指す」:アンチエイジング 

例)後年出現したシミ、シワ、イボを治療。
 頬を以前にようにふっくらさせる(年齢とともに下垂してたわみが出現するため)。
「数年前に戻す」と考えましょう。

「自身の顔のバランスを整える」:美容整形 

例)鼻を高くする、下顎を出す、など輪郭や他のパーツとの比率を整える。
 幼少時からの右頬のホクロを取る、など左右のバランス(色ムラや表面の凸凹の差)を整える。
「若い頃から存在する構造を変化させる」と考えましょう

観察の仕方(我々医療者がどこを見ているか?)

人によって多少異なるのかも知れませんが、箇条書きにしてみました。

1)Facial shape (Cheek, Chin, Symmetry) :顔の輪郭(頬、顎、対称性)
2)Forehead height / shape:前額の高さ/形
3)Eyebrow shape:眉の形
4)Eye size inter-eye distinction:眼の大きさ、くっきり度(いわゆる目力)
5)Nose shape:鼻の形
6)Lips (length, height):口唇(幅、高さ・厚み)
7)Skin clarity / texture / color:皮膚の透明感/感触/色
8)Symmetry vs. Asymmetry:対称性 vs 非対称性

文章で書くとすごいことのように思われる方もおられるかも知れませんが、実際には多くの人が初対面の人を観察しているのと特に変わるところはないのだろうと思います。
観察する医療者の好みがこれらの基準に影響を及ぼすのも多少は致し方がないことでしょうが、我々医療者であろうと一般の方であろうと「美」に対する感覚に大きなズレはありません。

多くの方が無意識にうちに行なっていることを、多少なりとも自分にとってわかりやすいように項目化(あるいは単純化)しているに過ぎません。

以下からは少し「美」に関わる代表的な事項として

①美の比率としての黄金比
②鼻の先端とあごの先端を結んだ線:E-ライン(Esthetic-line)
③対称性
④個々のパーツの形と比率と周囲との調和(鼻を例として)

について考えてみたいと思います。

①美の比率としての黄金比

皆さんも「黄金比」という言葉をお聞きになったことがあるのではないかと思います。

有名なところでは、バルテノン神殿やピラミッド、ミロのビーナスにもこの比率が見いだされるそうです。また、自然界にも現れ、植物の葉の並び方や巻き貝の中にも見付けることができることなどもあいまって最も安定し美しい比率とされ、意図的に黄金比を意識して創作した芸術家も数多いと言われています。

少し日本人の好みを考慮した「白銀比」(別名で大和比とも言われます)というのも提唱されていますが、こちらは代表的なところでは、法隆寺の五重塔(平面図における短辺と長辺)や四天王寺伽藍(敷地の平面図における短辺と長辺)さらには用紙サイズ(A版B版の縦と横)があげられます。

黄金比率=1:1.6 or 0.6:1

白銀比率=1:1.4 or 0.7:1

では下の画像を見てみましょう。

向かって左右の写真のどちらを魅力的と思われますか?

多くの方が向かって左を魅力的と答えるでしょう。この傾向は洋の東西を問わないそうです。
















この黄金比を簡略化したものが下記になります。

後日、このあたりの小冊子も出せればとは思っているのですが、なかなか筆が進みません。

②鼻の先端とあごの先端を結んだ線:E-ライン(Esthetic-line)

E−ラインとは、美しい横顔の基準としてアメリカの矯正歯科医のDr.リケッツにより研究発表されたものです。
鼻の先端とあごの先端を結んだ線をE−ライン(Esthetic-line)と称し、このE−ラインからの唇の後退突出の程度により横顔のバランスを評価する方法です。
日本人女性の横顔の美しさは、多くの研究結果から、E−ラインよりも上下の口唇が若干内側にあることが良いと言われています。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-50.png

http://www.jaao.jp/ippan/eline/eline-elinepict.png(日本成人矯正歯科学会HPより引用:http://www.jaao.jp/ippan/eline.html

こうした理由から、鼻、口唇、下顎などにヒアルロン酸などのフィラーを注入してE-ラインを整えたりもします。

③対称性(Symmetry

続いて、対称性についての話になります。
これは素直になればほとんどの人が同意するのではないかと思います。
意地汚い見方をすれば、我々は左右非対称が当たり前であるが故に、よけいに完全な対称性に強くあこがれてしまうのかも知れません。

左上は東大構内を散歩中に撮影したものです。
人工物だけでなく、自然界の中にも多くのシンメトリーに近いものが存在しています。

でも、人間と同様に完全ではないのですよね。
そこがまたよいところかも知れません。ひん曲がったニンジンや大根もあります。

もちろん形がよいものが美味しいとは限りません。
味は別としても、いびつな形にむしろ愛着を持つ人も実は少なくないかも知れません。
「蓼食う虫も好き好き」「十人十色」あるいは「あばたもえくぼ」の方が近いのでしょうか?

このように考えはじめると、ますます混乱してしまいますね。

しかしながら、美容治療自体が結論としては「自己満足」のために行なっている側面があるのも事実で、換言すれば「元気に明日を生きるための活力」を得るために行なう「趣味」に近いものとも言えそうです。

治療によって自分が自分を好きになれればそれで成功だと私は思っています。

④個々のパーツの形と比率と周囲との調和(鼻を例として)

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-55-2.jpg

全体のバランスの大切さ (黄金比など)、シンメトリーの美しさ、を見てきましたが、もちろん、個々のパーツの美しさにも比率や形が重要です。

「鼻」を例にとってみましょう 。
日本人と西洋人で、もちろん「鼻の形」にも違いがあります。
しかしながら、「鼻尖部の軟部組織が厚いため、いわゆる団子鼻が多い」、「眉間のアーチが低い」などの日本人などアジア人の特徴はあれども、全体のプロポーションは似たような物のはずです。
鼻を高くするに際しても、全体のプロポーション(周囲とのバランス)を無視すると左上の写真のような違和感を覚える結果に陥ります。

「鼻」の形もいろいろです。
私自身も調べていて、「ムキッ鼻」などと表現することを初めて知りました。
「よくもまあ分類したなあ~」というのが実感です。鼻を気にする人にはナルシストが多い、とも言われます。オ
バマ大統領にも整形疑惑が…!?

美容治療入門3へ続く…

医療法人社団 精華会
ミルディス皮フ科 村上 義之