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院長ブログ

美容治療入門5

2021年08月23日

では、我々はどこを目指して行くべきなのでしょうか?

見た目が老けている人は、実際の寿命も短いということが報告されています。

「デンマークのクリステンセン教授が、913ペア、1826人の70歳の双子の写真を撮り、それぞれ何歳に見えるかを41人の医療関係者らにアンケートした上で追跡調査を行なった結果、老けて見えるほうが早く亡くなっていたのです」

双子でも、どんな生活を送ってきたかで、見た目の年齢に差が出てくる。

そして、その差はそのまま「あと何年生きられるか」の差になってしまうというのである。

つまり、そこから分かるのは、同窓会の“老け組”は早死にし、

“若見え組”は長生きする可能性が高いという残念すぎる現実だ。

以上は週刊ポスト2011年7月1日号からの記事の抜粋ですが、平たく言えば「見た目を気にする人」の方が概して「健康意識が高い人」だということかも知れません。気が小さく心配性だから「見た目を気にする」のではないか、との意見もありました。

見た目の若さと身体機能相関 ポーラ化成、関係確認

こちらの報告では、表題の通りに「見た目が若い人」では「身体機能の検査結果も良好」だという結果だけれども、先の週間ポストでの記事と同様な理由で検査結果も良好なのかも知れません。

“Smoker’s face”

血色が悪く、深く刻まれたシワ。典型的なSmoker’s face

上の写真は双子の姉妹です。左は喫煙+紫外線の強い西海岸居住、右は非喫煙+東海岸居住。

環境と日常のケアでどれだけ肌の質が変わるか、これを見るとよくわかる例だと思います。

タバコは紫外線と同様、皮膚にとって 大きな老化促進因子です。

シワ(特に深いシワ)を増やし、皮膚のハリをなくし、たるみもより進行させてしまいます。
コラーゲンやエラスチンなどを分解してしまう作用 があるMMP-1,-2,-9などが増加する結果、 深いシワが形成されるためとされています。 さらにはニコチンによりビタミンCが破壊されること などから肌がくすみ、顔色が悪くなってくるからです。

 ポーラ化粧品が日本の女性30万人を対象に行った調査(2004-2005)によると、タバコを吸う人は、

吸わない人に比べ5才以上もメラニン色素沈着が進行していることが明らかになりました。

予防と啓蒙の重要性:我々皮膚科医は紫外線防御とともに禁煙ももっと推し進めるべきかも知れません。

ここで閑話休題。

皆さんはサプリメントについてどう思われていますか?好きですか?それとも興味なしでしょうか?

米国予防医療サービス対策委員会は心血管疾患やがんの発症予防を目的としたビタミンやミネラルなどのサプリメントの使用に関する2013年の勧告では、予防目的でのビタミンEとβカロチンの使用を「勧めない」、それら以外(ビタミンA,C,D,カルシウム、セレン、葉酸、抗酸化物質など)も「利益と不利益を評価するためのエビデンスが不十分」との判断のようです。

http://apital.asahi.com/article/tsubono/2013100700006.html

17歳未満「日焼け禁止」法成立 【米国皮膚科学会】

ニュージャージー、未成年のマシン使用禁止

2013年4月11日

 米国皮膚科学会(AAD)は4月2日、17歳未満の未成年に日焼けマシン使用を禁じる法律が1日にニュージャージー州で成立したことを報告した。2013年10月1日から施行予定。

 この法律は、日焼けサロンが悪性黒色腫(メラノーマ)などの皮膚癌発症リスクの増大に関与しているという科学的なエビデンスに基づいたもの。メラノーマの発生率はここ30年間増加の一途であり、中でも日焼けマシンを頻繁に使う若い白人女性における増加は最も急激である。米国保健社会福祉省(HHS)は2002年、太陽光や日焼けマシンなどの人工紫外線(UV)は既知の発癌物質であると公言しているが、米国では年間約3000万人が日焼けサロンを利用しており、うち230万人が10代である。

 米国では毎年200万人以上に350万件を超える皮膚癌が診断されている。5人に1人が皮膚癌を発症し、ニュージャージー州では2013年には、2520件が新たにメラノーマと診断されると推測している。予防が最善策であり、同学会は「SPOT Skin Cancer」キャンペーンを立ち上げ、ウェブサイト(www.SpotSkinCancer.org)を通じて、皮膚癌の予防や発見のための様々な取り組みを行っている。

【関連リンク】
Illinois becomes sixth state to ban indoor tanning for minors under 18

ほんの数十年前までは日本でも小麦色の肌が「健康的なイメージ」を持ってもてはやされていました。私も自分の部屋にアグネス・ラムのポスターを貼っていました(これは別の目的かも知れませんが)。懐かしいですね。

高校時代はおろか、医学部に入学した大学生時代も日焼けに対して全くの無防備のままで、友人達も一様に無頓着でした。今でこそ、紫外線によるシミや発癌についての認識が世間一般にもある程度の広がりを見せていますが、その当時はとてもとてもそのような常識はありませんでした。

そんな私が紫外線による皮膚の変化に気づかされて驚かされたことがあります。

医師になって顔の皮膚にもメスを入れるようになってからの事ですが、同じメスを使用しても若年者と高齢者(特に屋外での仕事に従事する男性)では明らかに刃先で皮膚が切れる時の手に伝わる感触が異なるのです。先輩医師の言葉通り、高齢者の日光によくあたる部位の皮膚では柔軟性がなく、同じ方でも二の腕の内側や太ももなどではもっと柔らかい皮膚をしていることに今更のように気づかされたことがありました。イメージでは日光にあたって柔軟性がなくなった下敷きを思い出してください。曲げると余りしなることなく、パリっと割れましたよね。あの感覚に近いのかも知れません。

皆さん、自身もお子様にも今すぐ紫外線防御を徹底させましょう。

特に紫外線の影響は子供の頃からの蓄積が結果として成人期以降に現れてくるのですから。

あなたのベーシック・スキンケアを確認しましょう!

・遮光の徹底:日焼け止めを適切に使っていますか(TPOに応じた製品の選択。使用量や塗り直し)?

・保湿の徹底:自身にあった保湿を継続しましょう

・清潔のスキンケア:洗浄も必要なれど、強く擦らない、皮脂を落としすぎないなど肌へのいたわりも大切です。

・もちろん喫煙は控えましょう。

・よく言われることですが、バランスの良い食事と規則正しい生活を心がけましょう。

さらに追加するなら、

・ハイドロキノンなどの美白剤を使いましょう

・ケミカルピーリングやトレチノインを用いた角質のコントロール 、などでしょうか。

“Twines”   The importance of maintenance therapy

双子の症例が継続治療の重要性を示しています。

これもメインテナンスの重要性がよくわかるスライドです。

「継続は力なり」などの言葉が浮かんできます。

B子さんが継続すればするほど、以後差はますます拡大するでしょう。

これはシワに限りません。

シミも同様で、残念ながら一度治療で薄くなったシミも再燃してきますし、その時点で予備軍に過ぎなかった非常に薄いシミが少しずつ濃くなって次第に目立つようになってきてしまうのが実情です。そのためにもシミに対してもメインテナンス治療が必要なのです。

例えばシミの治療でライムライトやオーロラなどのIPL光治療を1ヶ月ごとに計5回受けてシミが化粧で隠れるくらいに薄くなったとします。その時点で中止しないで、3~4ヶ月、あるいは半年に1回でもよいのでメインテナンスのための照射をお勧めしています。もちろん普段の美白剤は継続しながらです。

カミラ夫人(チャールズ皇太子夫人)の場合

デボラ・ミッチェルのセレブリティ・クライアントは、ロイヤル・ファミリーだけでなく、グウィネス・パルトロー、ヴィクトリア・ベッカムなど錚々たる顔ぶれ。

「メインテナンスの重要性」という意味では非常に説得力がありますし、さらにはボトックスやフィラーを使わないでの改善を考えればもちろんすばらしいのですが、いかんせん施術費用が庶民的ではありません。庶民的でないどころか、ごく限られた一部の人しか対象になりません。

少なくとも継続しての治療が受けられません。

かかる費用も含めて自身にあったメインテナンス方法を考える必要がありますね。

長々と書いてきましたが、ここまでおつきあい下さいましてありがとうございました。

中締めとして、どこを目指すか?という命題に対する私なりの答えとしては、

もちろん人によってはご自身の「Successful aging」に美容医療が不要な方もおられると思いますが、

逆に「目立つシミ」が治療によって化粧で隠れるくらいになって、自身により自信が持てるようになったと言われる方もおられます。

美容医療は所詮「自己満足」の領域を出ないかも知れませんが、当院がそのお手伝いをすることによってその方が自身に対して自信を持てる、あるいは元気になれる、自分に自信が持てるようになるなら十分に意味あることだと考えています。当院が一般皮膚科診療や美容医療を通して皆さんの「Successful aging」のお役に立てれば幸いです。

ミルディス皮フ科 理事長 村上 義之