シミ 施術
●Qスイッチレーザー(Nd;YAGレーザー、アレキサンドライトレーザー、ルビーレーザー)
レーザーはメラニン色素に反応します。(ヘモグロビンの赤い色素も)表在性のシミやそばかす、アートメイク、茶アザ、刺青など皮膚深部の症状にも対応しています。レーザー光が色素に吸収され、光エネルギーが熱エネルギーと衝撃波に変換されることにより、軽いやけどとなり痂疲ができます。シミの場合は1~2回の照射で薄くなります(個人差有り)が、痂疲脱落後は炎症後の色素沈着が起こります。そのため、炎症後の色素沈着を最低限におさえるためにも美白剤の使用をおすすめしています。施術後は顔なら1週間(首から下は2週間)ほどテープを貼る必要があります。
もちろん太田母斑やアートメイク、刺青の場合は複数回の照射が前提です。
保険適応は太田母斑(ADM含む)、異所性蒙古斑、扁平母斑、外傷性刺青
※扁平母斑の場合は保険適応のルビーレーザーのある横浜院、王子院のみ。
広範囲のあざ、乳幼児の顔面の太田母斑などは総合病院皮膚科などを紹介しています。
〇レーザートーニング(QスイッチNd;YAGレーザー/レブライト、スペクトラ)*横浜、王子院
肝斑や炎症後色素沈着、肌の色ムラなどの改善が期待できます。肌より少し距離をおいてレーザーを照射するので、メラニン色素を含む細胞を破壊することなく、メラニン色素だけを少しずつ破壊しターンオーバーにより排出させることができます。
現在は肝斑治療などのオプション。
肝斑への効果もゼオスキン(HQ+トレチノイン)の方が高い場合が大半。
2週間に1回の間隔で5~10回程度。
繰り返しと高出力で色素脱失のリスクがあります。
〇ライムライト *北千住
IPL光治療。メラニン色素やヘモグロビンに吸光度が高い520~1100nmの波長を照射することで、広範囲に多発している様なシミ・そばかすなどの効果を発揮します。また、微細な毛細血管拡張に伴う赤ら顔などの色むらや、肌のキメやハリなども効果的です。(照射により皮膚コラーゲン産生が活性化される)また、Qスイッチレーザーのようなしっかりした痂疲ができず、施術後のテープ貼付も不要というメリットもあります。
シミと肝斑が併発している方の場合はライムライト照射により肝斑悪化の可能性があります。そのため明らかに肝斑が強い場合は照射できません。当院ではそばかすや日光性のシミが目立っている場合は先にシミ治療をし、肝斑悪化した場合は肝斑の治療に移行する場合が多いです。
IPLのメリットは
・全体治療(全顔照射するので)
・テープ保護不要(こげるので痂疲は同じように目立ちますが、細かな痂疲の寄せ集めで次第に目立たなくなる)
・赤ら顔の治療ができる(シミが薄くなった後、赤味の治療にもなるのでメンテナンスで優位)
・全体治療するので、シミが目立たない部分にも熱が入りハリが感じられるなど総合美顔器的。
・照射により少しターンオーバーも増してシミが薄くなるところもあるのでしょう。
デメリット
・肝斑の悪化のリスク
・一定以上薄くならない(短波長用いたヘッドを有する機器がやけどリスクはあるが、効果は高い)
→ 気になるところをQスイッチ → しっかりアフターケアの方が有用
*横浜院・王子院では同等以上のことがルミナスのM22で施術可能
赤ら顔 施術
〇Vビーム(ダイレーザー) *北千住
赤い色素に吸収される特長を持ち、血管中のヘモグロビンに反応しそこで熱が周囲の血管壁に作用し破壊させることができます。
赤あざ、毛細血管拡張症や老人性血管腫などの治療に有効であり、熱傷や外傷後の瘢痕予防や早期の赤み治療にも使用されます。炎症性のニキビやニキビ痕の赤み軽減などにも効果的です。また、レーザーの熱が入る事で真皮層のコラーゲン生成が促進されリジュビネーション効果もあり美肌目的でも使用できます。
ヘモグロビンを破壊させるため、紫斑がでる可能性があり数日間腫れが続く場合もあります。ダウンタイムがあり得るので施術後2週間程度の予定を確認していただく必要があります。
紫斑:消退までに1~2週間を要す
頬を広範囲に照射した際などに、頬がアンパンマンのように腫れる方がいます:消退までに4~5日かかる
〇ジェネシス/クールグライド(ロングパルスNd;YAGレーザー 波長1064nm)*横浜スペクトラ
波長が長いので、表在性の血管から真皮内の比較的深い血管まで治療することができます。毛細血管拡張症、老人性血管腫、口唇の静脈湖、尋常性疣贅などの治療の他、中空照射するジェネシスフェイシャルトリートメント(リジュビネーション)などの治療があります。
ジェネシス(中空照射)の効果としては、真皮内に熱が入ることによるコラーゲン増生やハリ、軽度の赤ら顔の改善、皮膚表面の角質層のレーザーピーリング、産毛の一時的処理などがあります。
コラーゲンピールとの併用や薬剤導入の効率を高めるなどで各種治療と併用しやすいメリットがあります。
*スペクトラはロングパルスでの照射出力が低いので、ジェネシス(中空照射)としてのみ使用しています。
ジェネシスフェイシャルトリートメントは基本的に1ヶ月に1回の間隔で治療を繰り返します。