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院長ブログ

私が栄養療法に興味を抱いた理由:副腎疲労とビタミンD

2021年07月26日

私が栄養療法に興味を抱いた理由:副腎疲労とビタミンD    

「医者も知らないアドレナル・ファティーグ―疲労ストレスは撃退できる! 」単行本 – 2011/5/6

私が栄養療法に興味を抱き、皮膚科だけど鉄(フェリチン)や亜鉛、ビタミンDなどの採血検査をお勧めするようになったきっかけ。

1)自身がビタミンD内服で花粉症が劇的に楽になった

2)採血で自身の副腎疲労が疑われ、分子栄養学を習い始めて納得がゆくようになった

3)検診などでは行わない採血検査で家族の栄養素不足も判明

ビタミンDについては、数年前に知人の先生から花粉症に良いから是非飲んでみてとサプリが送られてきて、飲み始めて継続すると確かに症状が軽減して楽なのに気づきました。

私はスギ花粉症が結構ひどくて、極期にはディレグラ内服、パタノール点眼、アラミスト点鼻が欠かせなかったのが内服継続後は嘘のように軽いし、家人から教えられて年中内服しつつ翌年に花粉症の時期だけ増量するようにすると、さらに症状が楽になったのです。

これには大変びっくりしました!!サプリメントでこんなにも変わる!!!

つまりは自分が摂取する栄養で自分の身体が大きく変わるのだと、そしてドーズレスポンスについて身をもって実感することが出来ました。

これがきっかけで、分子栄養学を学んで自身ならびに家族や近しい患者さんなどの健康管理に役立てたいと思ったのでした。
分子栄養学を習い始めると、検査値の読み方が異なってきます。
設定された基準値ではなく、適正値、最適値からの逸脱を読もうとするようになります。

加えて普段の検診項目にはない検査を追加で行うことによって、もっと詳しく今の自分の状態を推測できるようになります。
そこを入り口にして毛髪ミネラル検査、尿有機酸検査などさらに原因検索にも進んで行けます。

この1年での変化は先のブログ(体調管理:血液検査でわかること)にも一部書きましたが、私自身が二次性甲状腺機能低下という全身症状まで呈する立派な副腎疲労の抵抗期にあることが判明しましたし、サプリ飲んでるから大丈夫だろうと思っていた血清亜鉛値も潜在性亜鉛欠乏症で治療対象となるレベルでしたし、運動不足と飲酒からの脂肪肝も残っていました。

ついでに今まで陰性だったピロリ抗体も陽性に転じていました(恐らくは以前からいたのが、ストレスで顕在化したものなのでしょうね)。

幸い7月20日の上部・下部内視鏡検査では大きな問題はなく、裂口ヘルニアによる非びらん性胃食道逆流症、軽度の萎縮性胃炎、軽度の痔核のみであり、早速H.ピロリの3剤併用療法による除菌治療が開始になったところです。
炎症を抑えるのが先ずは大切です。

脂肪酸4分画も調べましたが、普段使用する油の変更ならびにサプリの助けもあってEPA/AA比は0.97(↑)で0.65はクリアしていました。
れでサプリも減量できます。

後日、学んだ油についてもお話せねばと思っていますが、ここでは思いで深い先輩医師の姿を書いておきます。

5~6年前あるいはもう少し前かに久しぶりに大学時代のラグビー部関係者があつまっての夜の居酒屋での会食(要は飲み会です)があり、その際に私よりも一回り年齢が上の精神科医をしている先生が揚げ物の衣を全て丁寧に剥がしてから口に運んでいるのを見て、その理由を質問したところ返事はこうでした。

「家内から厳しくこうするように言われてんねん」、「年取ったらなおさら口に入れるもんには気を配らんと…」。
さらには「クリニックからの帰り道に一定区間をダッシュしている」「太極拳を習っている」などなど。

この時の私の理解は、油は控えないとね~くらいのもの。
今なら、その先生が言いたかったことが解ります。

「揚げ物の衣剥がしは何度も再利用されて酸化した油やリノール酸の摂取を少しでも控えないといけない」から、「太極拳も瞑想に通じる気を整えて自律神経を休める」ためにしているのだと。

続いては家族の栄養不良の判明。
息子も家人もHb低下はないもののフェリチン値が低くて予備能がなく、潜在性の鉄不足が判明しヘム鉄を飲んでいます。

息子はIgG遅延型食物アレルギー検査にてカゼイン、卵白、牛乳が陽性、さらには採血にて軽度のタンパク不足+ビタミンB群不足、亜鉛と銅の比率がよくない(亜鉛の補充が必要)などが判明。

一方でビタミンDの血中濃度やEPA/AA比は良好でした。
もっと早くに調べるべきだったと、子供には申し訳なかったと思い反省しています。

これをきっかけに、我家から乳製品は消え、グルテンも極力控えるようになっています。
自分の体調不良は元より、家族の体調不良も自分に影響を与えないではいられません。
だからこそ、自分ならびに家族の健康管理に自分の知識を使えるように私も知識を広げていかないといけないと痛感しました。

私の脂肪肝は以前から腹部エコー検査で指摘はされていましたが(採血検査ではAST、ALT、γ-GTPともに基準値内)、その他のここにあげた逸脱と判断した結果は一般検診の採血検査ではほとんどが基準値内か検査対象項目外なのです。

自分を守る、家族を守る、そして近しい人を少しでも守る。
コロナ対応じゃないけど、自分で意識しておくことは大切です。

現在の日本で生活するにおいて、化学物質を完全に遮断することもできませんし、大気汚染や魚の食物連鎖に伴う水銀のリスク、各種ストレスを無くすことは非常に困難ですし、新型栄養失調と言われるように三大栄養素は足りていてもビタミン、ミネラルが不足した状態にはどうしてもなりやすく、これら全てを食生活や食品の改善だけでまかなうことは不可能に近いのではないかと思います。

こうした時に、サプリメントはやはり効率化の道具なのだなと実感もした次第です。

以上が私の栄養療法、分子栄養学、栄養素、サプリメントについて学び始めたきっかけでもあり、自分がそれらの学びを継続するモチベーションにもなっています。

私は単なる皮膚科医・美容皮膚科医だけれでも、疾患を薬でコントロールするだけではなく、少しでも根本原因に近づく努力をしたい、患者さんには皮膚の改善だけでなく全身の健康を維持してもらい、健康寿命を延ばして自分の人生を楽しんでもらいたいと思うようになりました。

まだまだ駆け出しですが、継続は力なりを信じて進んで行きたいと思います。

先ずは自分の副腎疲労を1年くらいかけて治して行かねば…

医療法人社団 精華会
ミルディス皮フ科 村上 義之