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院長ブログ

美容治療の考え方2:構造変化

2021年08月17日

先ずは皮膚の老化(エイジングの過程)について見てゆきましょう。
どのような構造の変化が重なって表面の皮膚や全体の顔の
容貌変化になっているのでしょう。
自身の過去と現在の写真を比べてみても良いでしょう。

2)「皮膚の老化」とは(エイジングの過程を知ろう)

思い当たるところはありますか?
先ずはより表面の変化から。

女性陣では唇周りの毛は濃くなりますよね。

男性の耳毛は以前に某●●家の方が相談に見えて、
当時YAGレーザーで脱毛治療した記憶があります。
今ならソプラノの小チップで対応でしょう。
鼻毛の入り口なども対応可能なので重宝してます。

今の状態を観察して、目標を定めます。
私は自分では左から3番目か4番目くらいだと思っているので、
一つ前か現状維持が目標です。
私は例え変われるとしても、一番左にはなりたくはないです。

身体機能がついてゆけず、あまりにもアンバランスです。
もちろん脳もメンタルもついて行けませんが。
わたしゃ、分相応でいいです。

少し内部の変化に目を向けましょう。
皮膚の真皮の変化が顕著となり、さらに下方の脂肪や筋肉の変化が
輪郭に影響を与えるようになってきます。

重力に従って、垂れるとどのように変化するか?
これは10年以上前の私の注入での変化を記録していたものです。

頬のたるみが解りますね。
・頬上部ではゴルゴラインが顕著化し、
・頬下方も下垂してブルドッグ化に向かっています。
・口角部のマリオネットラインも陰がくっきりし、
長く下方に伸びています。
耳前部から下顎にかけてのたるみが目立ってきています。
・定番の鼻唇溝(法令線)もくっきりとラインが出ています。
こんな状態でもフィラー(この時はレディエッセを使用)
注入を行いました。

たるみ、陰の部分が減少して、頬の張りがでて、頬の
ピークの位置が高くなってハイライトがあたるようになり
何となく元気に若々しく見えませんか?

相関係数が高いほど、年齢相応の変化だということです。

「シワ」に関して、目の下や鼻唇溝は首のシワよりは皆に
共通して見られる変化であるということですし、
「シミ」に関しても頬よりも、より紫外線の影響を受けやすい
上方で突出した頬骨付近により見受けられやすい、
ということを意味しています。

相関係数が低い=「個人差が大きい」ということでもあり、
他人と違う=「個性」「個体差」かも知れませんが、
平均からずれる、逸脱することによって目立つことにも
なりやすい訳です。

「平均に近づける」ためには、もちろん相関係数が低いところが
目立っている場合には、そこから手をつけるのが良いととらえる
ことができるかも知れません。

頬骨と頬中央や下方に同じ濃さの円形の老人性色素斑があった
場合に、頬中央や下方のシミから手を付ける、という意味です。

もっとわかりやすい表現をすると、目立つところから対処
しましょうということです。

「しわ」には「表情じわ」と「たるみによって出来るしわ」があります。
「表情じわ」は下方に筋肉があり、その筋肉の収縮に伴って
繰り返し皮膚がたわむことによって次第に刻まれてくる
折れじわであり、ボトックス注射が効果的なしわ
(ここでは眉間の縦じわ)であり、その他の代表的な
部位としては前額(おでこ)、目尻(カラスの足跡)などがあります。
「たるみによって出来るしわ」の改善には何らかの方法
(手術や糸、フィラーなど)でたるんだ皮膚を持ち上げるか、
くぼみ部分にヒアルロン酸などのフィラー(充填剤)を注入して
段差を少なくしてゆく方法がとられます。

皮膚、脂肪、筋肉、骨の「構造的な変化」があわさって、
「形態的な変化」を来します。「形態的な変化」は3次元での
変化であり顔の形、バランス、比率が変化してきます。

皮膚自体の変化を来す老化の要因として、紫外線などの外因性のものと
加齢に伴う萎縮や変性など内因性のものに分けられます。
しかしながら、皮膚は外表組織であり、露出部(日光に当たる部位)
ではどうしても紫外線による光老化の影響を大きく受けてしまいます。

筋肉の影響を受けて出現する「表情じわ」は、表情を作るときの
個々人で筋肉の使い方、筋肉の発達(強さ)、付着部位などが
多少異なるために、出現する「表情じわ」にも違いが出てきます。

眉間にしわ寄せるように「しかめっ面」を作ってもらった際に
出てくる眉間の縦じわも長さも深さも形も違いますし、鼻根部に
あわせて横じわが顕著に出てくる人もいれば、眉間上方の前頭筋も
使って前額中央の下方に横じわが出てくる人もいます。

ボトックス注射は、しわ治療に用いられますが、出てきている
しわに対して皮膚に作用するように注入するのではなく、皮膚の
下方での筋肉の動き(収縮)を考えて、筋肉に薬剤が作用するよう
に注射をしています。
筋肉の動きが抑えられる結果として、皮膚のたわみである表情じわ
が抑制されます。

また、顔や関節の皮下脂肪は、膜で区画に分かれて存在しており 、
その一つ一つの区画を 、 Fat PadやFat Compartmentといいます。

Fat Padの内部は、脂肪細胞が充満しています。
顔の皮下組織では約 20のFat Padが知られています。

特に頬のFat Padは、高齢者では垂れ下がって上部が薄くなり、
袋の下側が厚くなっていることが知られているため、
凹凸のないのっぺり顔やほうれい線の目立ちの原因として、
美容整形の施術対象となっています
http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20151127.pdf)。
Fat Padも洋梨のように重力に従って下垂することも顔面の
容貌の変化に繋がっています。

さらには加齢に伴って骨吸収(骨が縮む、溶ける)も生じることによって、
顔面の変化に繋がります。例えば眼窩が拡大することによって
目がくぼんできたりします。

見てきたように顔面の皮膚の老化と言っても、皮膚だけの変化に
伴うものではなく、皮膚、脂肪、筋肉、骨の変化がからんだ
複合的な変化なので、対象となる容貌変化の主たる要因を考えて、
そこに対してのアプローチを考える必要があります。

右のような軽度から中等度までの複合変化であれば、
ボトックスやヒアルロン酸などのフィラーを使って、
ある程度の変化改善が得られますが、左のような
重度変化への対処は困難です。

いわゆる皮膚より下層の脂肪、筋肉、骨の萎縮に伴う容量の
減少、いわゆるVolume lossが顕著で、結果として表面の
皮膚が余ってしまい、垂れ下がっている状態です。

ここまで萎んだ風船を膨らませるのは大変です。

懐かしいスライドです。
プルーストくんが平 岳大と共演?した雑誌ゲーテの写真。

あっちの世界で今頃は今年4月に逝ったサガンちゃんと
再会しているだろうか。

サガンちゃんが亡くなり、いつも散歩時に遊んでくれていた
近所の○○さんが焼香に来てくれました。
私よりも一回り上のお年の方ですが、冗談混じりに
「おいちゃんも、あと数年でそっちへ行くからまた一緒に遊ぼうね」
と骨壺にむかって言われているのを聞き、今でも時々その
言葉を思い出しては涙腺を緩めています。

私自身もあとどれだけ生きるのだろうか?
心身共に元気で長生きしたい、

小綺麗でいたい
人生を楽しんでいたい
充実感、充足感を持って生きたい…

終わりが近づいてきたからこそ、どんな生き方をするのかが
大切に思うようになりました。

そうだ、思い出しました。

映画「おくりびと」で笹野高史扮する平田正吉が、吉行和子
扮するツヤ子の火葬時に棺桶の中のツヤ子にかけた言葉
「また、会おうの」


美容治療の考え方 3へ続く…

医療法人社団 精華会
ミルディス皮フ科 村上 義之