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院長ブログ

ビタミンC・ビタミンC点滴について 

2021年09月27日

                 210923     

『ウィキペディア(Wikipedia)』より転載


上の画像はライナス・ポーリング博士です。

そもそも「オーソモレキュラー療法」は分子整合栄養医学、分子栄養学とも呼ばれ、1960年代に米国のライナス・ポーリング博士、カナダのエイブラム・ホッファー博士らが提唱したものです。

ポーリング博士は54年にノーベル化学賞を受賞した世界的な生化学者であり、ビタミンCの研究でも知られています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0

さて、サプリメントの代表といえば、多くの方がビタミンCを思い浮かべることでしょう。美容に興味のある方にとっては、ビタミンC=美白かも知れません。


では、普通にシナール錠を1日3回、一粒(200mg)ずつを毎日飲み続けるとどんどん肌が白くなってゆくのでしょうか?

ビタミンCの代表的な働きとして下記のようなことが挙げられ、酸化還元反応に関わるビタミンCは、脂質代謝やホルモンの生成など、体のなかのさまざまな酸化還元反応に関わっています。

ビタミンEとの組み合わせで、抗酸化作用を発現し酸化されたビタミンEをもとに戻す働きがあります。

 

コラーゲンを作るための必須要素

ヒトの体のタンパク質の約3割を占めるコラーゲンは、繊維状のタンパク質であり、皮膚・血管・軟骨などに存在して組織を強固にしています。コラーゲンを合成するためには、ビタミンCが欠かせません。

 
鉄の吸収を助ける

鉄は主に赤血球を作る材料になるミネラルです。さらにはミトコンドリア内でのエネルギー産生にも欠かせません。
鉄には2種類あり、動物性食品に含まれているヘム鉄と、植物性食品に含まれている非ヘム鉄があります。
ヘム鉄は体に吸収されやすいのですが、非ヘム鉄は吸収効率が悪いことが知られています。
ビタミンCを一緒に摂ると、非ヘム鉄の腸からの吸収があがります。

その他にも
・免疫力アップ:白血球の走化性亢進
・アドレナリンやオキシトシンなどの神経伝達物質やホルモン産生、脂肪酸をミトコンドリア内に運搬してエネルギー産生に使えるように    するカルニチンの産生、などに関わる酵素の補酵素
・メラニン色素産生抑制など多岐にわたります。

ビタミンCは、メラニンが作られる際に働くチロシナーゼ酵素の活性を阻害するとされています。
また、一度合成された酸化型の黒色メラニンを還元型の淡色メラニンにすることも分かっており、ユーメラニン(黒色メラニン)合成抑制作用と、合成されたユーメラニン(黒色メラニン)を脱色する2つの効果が期待できます。

分子栄養学を習うと、最初に教えていただくこととして「サプリメントを効かせるカギ」なるものがあります。

1)ドーズレスポンス
栄養素は欠乏症を治すだけのものではない。
使用量によって作用が異なる。

2)個体差
特に脳は他の臓器に比べて栄養への依存度が高い。
個々人によって必要なものも異なる。

3)局在を考え
副腎を治療したいなら、副腎に多く存在する栄養を摂る。

4)栄養素の種類と性質
ビタミン、ミネラルの違いを知って使い分ける。

5)You are what you digest.
あなたの身体はあなたが食べた(消化吸収した)ものでできている。
消化できないサプリは腸のゴミでしかない。

6)食事
サプリは食事の代替えには決してならない。
基本はあくまでも食事である。

7)効かない理由を考える
量?重金属?炎症?ストレス?食事?など

今回は
1)ドーズレスポンス
3)局在を考える
とビタミンCについてお話したいと思います。

1)ドーズレスポンス

前回のビタミンDの話の時にも出てきた言葉です。
栄養素の最低必要量と最適量(至適量)は異なるということ。
使用量によって作用が異なる、目的によって使用量が異なるということでもあります。

栄養素ビタミンB1ナイアシン葉酸ビタミンCビタミンD
最低必要量脚気の予防ペラグラの予防二分脊椎の予防壊血病の予防くる病の予防
最適量ミトコンドリア活性化統合失調症の改善メチレーション回路がん、風邪免疫、がん

この表のように各栄養素において、使用量によって作用、目的が異なります。
現在、日本ではビタミンCについて成人では1日の推奨量が100㎎(2015年版食事摂取基準)と設定されています。

健康な状態であればそれでも良いのかもしれませんが、病気になると栄養素の必要量は異なってきます。
ヒト、サル、モルモットなどはビタミンCを自分では作れませんが、ヤギ、ブタ、犬などの動物は自分の体内でビタミンCを合成できます。

健康なヤギは1日に7gのビタミンCを合成しますが、病気になると100gのビタミンCを合成して対処していると言われています。
すなわち、自分でビタミンC を作れない我々ヒトは状況に応じて摂取量を調整すべきだと考えられます。


では、どのように摂取するのでしょうか?

それには、見づらいですが下記のグラフにあるように経口(内服)では決して点滴静注のような高い血中濃度は得られないということを先ずは知っておかねばなりません。
それもあってビタミンCのガン治療目的での点滴は100gなどの大量投与が必要となります。

では、経口(内服)ではどのような摂取の仕方がよいのでしょうか?
ビタミンCが排泄される4時間以内に次のビタミンCを摂取することで血中濃度を上昇させることができる。
ビタミンCの吸収率から考えると1回1gの内服が効率的である。

だから!!ビタミンCは1gずつ1時間ごとの頻回摂取が有効!とされています。


こうした効果的な内服方法を知っておいて、自身が風邪をひいた時などに応用されると良いでしょう。
ビタミンC血中濃度と得られる効果をまとめたものが下記の表になります。

 ビタミンC血中濃度(mg/dl)得られる効果
壊血病のハイリスク0.2以下 
健常人0.5~1.5壊血病を防ぐ
1g摂取30分後1.5 
1g1時間ごと摂取3.9風邪
ビタミンC点滴15g100がん

目的別にビタミンCの摂取至適量(1日あたり)のおおざっぱな目安としては、
・怪我を治りやすくする:100mg
・風邪:1~10g
・副腎疲労:数10g
・ガン:100g

私自身は副腎疲労で甲状腺機能低下まで生じていたときは上記の1時間ごとの内服を目標に10g以上を連日内服していました。
身の回りの至る所にビタミンCサプリメントを置いておいて、気がつくといつでも摂取できる環境を作っていました。

今でも私の引き出しにはビタミンCなどサプリがゴロゴロ入っています。
普段は1日3gを目標に小分けにして飲むように意識しています。
風邪かな?などの時には1gずつの内服に切替ます。

局在

話しは変わって、「コラーゲンを多く含む食品を食べると肌がプルプルになる(コラーゲンが増える)」というイメージは世間一般に広まっているものかも知れませんが、実際には体内でアミノ酸などの低分子レベルまで消化・分解・吸収され、身体が必要とするところで必要ものに再構成されるための材料となります。

すなわち、その材料が肌のコラーゲンを作るために使われるとも限らない訳です。

例えコラーゲン産生に使われたとしても、そのコラーゲンは皮膚以外の臓器の血管壁の構成成分になるものかも知れないのです。
残念ながら消化・分解・吸収された材料は自分が希望する場所ではなく、身体が必要としている場所で使われるということです。

栄養素の使用には優先順位があります。
個々人での違い(欠乏や病気などの状態の差)はあるでしょうが、栄養素ごとに大まかな優先順位があります。

それが栄養素の「局在」であります。

下記は自分では人間同様にビタミンCを作れないモルモットへの投与経路を変えたビタミンC投与後の分布です。
血中濃度があまりあがらない内服(経口)では、脳、水晶体、副腎に黒い色素が集積しています。

一方で点滴した個体では、内服では見られなかった肝臓、腎臓などに加えて、切断面の皮膚にも輪郭を縁取るように色素が集積しているのがわかります。

すなわち、点滴などを行って最重要(最も必要とされている)臓器にビタミンCが行き渡った後で、皮膚にもビタミンCが供給されることがわかります。

これが優先順位です。

私には経験はありませんが、ガン治療目的で連日100gのビタミンC点滴をされておられた方々は皆さん肌が白くなったとのことです。

下記は横軸にビタミンC投与量、縦軸にビタミンCの臓器内濃度を示しています。
これからわかるのは、ビタミンCの投与量が少なくても副腎と脳だけは必要な濃度が維持されやすいということです。
要は、皮膚などの優先順位は低いということです。

必要とされる優先順位の高い臓器に行き渡った後、おこぼれが皮膚にも回ってゆくのでしょう。

では、最初の問いかけである

「普通にシナール錠を1日3回、一粒(200mg)ずつを毎日飲み続けるとどんどん肌が白くなってゆくのでしょうか?」に対する私の答えは、「恐らく困難だろう」です。

では、どうするのか?

美容と健康を兼ねてのビタミンCの静脈投与が有効なのだろうと思います。
こうしたことから、当院でも高濃度ビタミンC点滴(10g)を再開することになりました。

毎日、一定量のビタミンCを内服することもお忘れ無く!

そうすることによって上述のビタミンCを必要とする優先順位の高い臓器にビタミンCが充足された状態に近づいていれば、おこぼれのビタミンCがお肌にも回って来やすいですよね。

ビタミンC内服の血中持続時間は1gでも4時間と短いですから、まとめて大量に摂取するよりは小分けにして頻回に飲みましょう。

少なくともビタミンC欠乏による壊血病までは行かないまでも、動物実験ではあるけれども下記参考資料にもあるように「表皮が薄くなる」、「紫外線照射によるメラニン色素の生成が増加」、「老化の進行」は避けたいものです。

あとは、皮膚なのですから、外からの投与、外用という方法があります。

是非とも当院オリジナルの「GOVC-フラーレン ローション」もお試し下さいね。

ついでに知っておいて頂きたいのが、「皮膚へのビタミンC塗布は紫外線を浴びる前が効果的」であるということです。
ビタミンCが紫外線により産生される活性酸素種を消去することによって、紫外線による細胞障害を抑制することが知られています。
内服同様、持続継続が大切です。

ラジカルスポンジを名乗れる1%フラーレンまで入って100mlで4,400円(税込み)は当院取扱いの物販品の中ではフローラルケア、アスタキサンチンゲルとともに一番のお買い得(割安)製品です。

当院のオリジナル商品はいずれも一般の類似商品よりは安価に設定しています。
アスタキサンチンゲルもレチノール、セラミドまで入って30gで5,500円(税込み)です。

アスタキサンチンゲルクリーム

フローラルケア

フローラルケア専門サイト

https://www.mildix.net/

(参考資料)

ビタミンCが欠乏すると表皮が薄くなること、および、紫外線照射によるメラニン色素の生成が増加する

https://www.tmghig.jp/research/release/2012/0424.html

皮膚へのビタミン C 塗布は紫外線を浴びる前が効果的

https://www.tmghig.jp/research/release/cms_upload/release1106.pdf

ビタミンCの真実:東京都健康長寿医療センター研究所

https://www.vit-c.jp/index.html

No.088 ビタミンCの美白効果

https://www.tanaka-cl.or.jp/aging-topics/topics-088/

コラーゲンにまつわる「ウソ・ホント」を徹底検証!:資生堂ジャパン

https://kyodonewsprwire.jp/release/201907088432

ビタミンCについて(一般の方へ):厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』

https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c03/09.html

日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要

https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf

オーソモレキュラー的感染症の対策

https://www.orthomolecular.jp/images/orthomolecular_column_202002.pdf

最後の参考資料中で紹介されているのが下記栄養素です。

私も下記は全種類(摂取量は多少異なりますが)毎日摂っています。

栄養アプローチとして(一日摂取量目安)

・ビタミンA、ビタミンD:10,000IU

・グルタミン(アミノ酸の一種):6,000mg

・亜鉛:15~30mg

・ビタミンC:2,000mg程度を目安に、200~250mgずつ頻回摂取

・それでも喉が痛くなったら、オリーブ葉(オーレユーロペン)を

前回のビタミンのところではお話できませんでしたが、腸粘膜も細胞と細胞が密にくっついてバリアとして異物(病原菌、ウイルス、毒素、アレルゲンなど)などの侵入を防いでくれていますが、この細胞間を密にくっつけているのがタイトジャンクションと言われるもので、その作用を強める役割をビタミンDが行っています。さらには最近やウイルスの侵入に対して身体は抗菌蛋白(カテリシジンやディフェンシン)の産生を誘導することが知られています。カテリシジンは細菌やウイルスの表面に穴を開けて死滅させるたんぱく質。ディフェンシンはアミノ酸から構成される、殺菌・抗ウイルス作用を持つたんぱく質です。

また、ウイルスや細菌が侵入する粘膜の最外層の粘液中に免疫グロブリンであるIgAがリンパ球から分泌されますが、これもタンパクであるからには身体に十分な栄養がないと作られませんし、細胞の増殖・分化にはビタミンAやグルタミンが必要ですし、ビタミンAの機能維持や各種酵素の補酵素として亜鉛も欠かせません。

医医療法人社団 
ミルディス皮フ科 村上 義之