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院長ブログ

更年期の手疾患と女性ホルモンについて        

2022年04月18日
ヘバーデンおよびブシャールの手の写真

参考1)四谷メディカルキューブのHPより転載

東京都足立区北千住ならびに神奈川県横浜市西区に
ありますミルディス皮フ科の村上です。

先日、「Menopausal Hand」更年期手の背景と対策と題した
四谷メディカルキューブの平塚先生の講演をお聞きしました。

更年期以降の手のこわばり、しびれ、関節痛から始まるヘバーデン結節、
プジャール結節などの関節症や手根管症候群、狭窄性腱鞘炎の発症には
血中エストロゲンレベルの低下が関与し、家族歴があるとオッズ比は
何と驚きの48.1倍であるということを私は初めて知りました。

さらにはエストロゲン作用を持ったエクオール産生値は、
手疾患群とそうでない群の比較では、
手疾患群で有意に低い(特に50歳代は顕著に低い)。

すなわち、
「エクオール値が低いと、手の変形性関節症のリスクが高い」
ということです。

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家族歴の意味としては、
1.エクオールを産生しにくい体質

2.手指変形性関節症になりやすいという体質
・滑膜のエストロゲン受容体の活性度の個人差
・滑膜のエストロゲン受容体の数の個人差

の2つの解釈ができ、

「エクオール産生能」
「エストロゲンの影響の受けやすさ」
が重要なのだろうとのお話でした。

また、最後の方ではエクオール介入試験の結果を
お話されていました。

エクオールを10mg/日で12週間内服。

痛みなどの自覚症状はあるが、X線での変形は認められない
段階の方々では、痛み、こわばりの両方ともに有意に下がり、
痛みを有する関節の数も有意に下がるという結果だったそうです。

近いうちに既に変形を有する方々への介入試験の結果も
報告されるとのこと。
楽しみです。

痛み、むくみ、こわばりの時期と原因

・閉経期、更年期の患者(45~55歳頃):エストロゲンの急激な低下
・更年期以降(55歳以降):エストロゲンの絶対的な不足
・更年期前(40歳前後):エストロゲン不安定
・妊娠・授乳期:エストロゲン低値 

*しかし妊娠授乳期は7~10年は続かないので痛みを伴う滑膜炎で止まる。
 そのため、X線学的に確認できる関節症にはならない

こうしたエストロゲンの急激な低下が原因であろうとのこと。

PIP関節の変形性関節症であるプジャール結節と
診断されるのは60歳台が大半。

その前段階では痛みはあるが、X線での変形はなく不定愁訴と
されてしまっている可能性あり。

つまり!

・50代の指関節の腫脹と軽度の痛み
(症候性プジャール結節)

      ↓

 7~10年間「未治療」

      ↓

 ・60代でX線で変化が認められる
 (X線学的PIP関節症)

      ↓

 ・プジャール結節の完成

という流れなので、せめて最初の症候性プジャール結節の段階で
エクオール産生能を簡易キットで調べて、
エクオールを内服し始めるのが良いのでしょう。

あるいは、母親に手指関節症の家族歴があるのであれば、
エクオール産生能検査とあわせて内服し始めるのも
良いのかも知れません。

日本人では約50%の人しかエクオール産生されておらず、
若い方では豆類の摂取が少ないことなどの食生活に由来するのか
エクオール産生できる人は20~30%とも報告されています。

当院でも以前から取り扱ってはいましたが、
主にエストロゲンの皮膚への作用に注目して
お話していましたが、この講演会の最後に

・65歳以上の方の90%に1つ以上の手指関節の変形があり、
85%にヘバーデン結節、57%にプジャール結節、
50%にCM関節症を認めることを考えると、

「手指の変形性関節症は、国民病である」
ともお話されていました。

これを機会にこうした年齢の方々には是非とも

「更年期の手疾患にはエストロゲンの低下が関与する」
「高率な家族歴」
「エクオール産生能を調べましょう」
「必要ならエクオールを早期から補充しましょう」

などを整形外科への紹介とともに
お伝えしてゆきたいと思った次第です。

更年期症状の軽減の目的でプラセンタ注射を
されている方々は多数おられるので、
少しずつでも啓蒙をしてゆきたいと思います。

エクオール、エクエルについて復習をしておきましょう

エクオールの材料になる大豆イソフラボンは、
体内にずっととどまることができません。

ほとんどは摂取して1日で体外へ排出されるので、
大豆食品を連日継続して摂取することが大切です。

そもそも自身の体内でエクオールを産生するのに必要な
エクオール産生菌を有している産生可能な人の割合が
約半数(43%)と言われているので、
大豆食習慣だけでは対応困難です。

そんな方々へのエストロゲン作用をする
エクオールを配合したサプリメントがエクエルです。

エクオール産生乳酸菌を大豆培地で培養したエキスの中に
エクオールが含まれている訳ですから、
これも当院の乳酸菌生産物質である「フローラル・ケア」同様に
バイオジェニックスになります。

以前に配布していた「エクエル」の資料が出てきましたので
併せて下記に掲載しておきます。

エクオールサプリメント【エクエル】
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従来より、大豆には女性ホルモンであるエストロゲンに
似た作用を発揮する成分を含むことから、
特に女性の健康に有用であると言われていました。

その働きの中心的役割を担っているのが「エクオール」
という物質であることがわかり、
最近では「エクオール」を作れる人と作れない人が
いることもわかり、それらを簡単な尿検査で調べることが
出来るようにもなりました(ソイチェック)。

「エクオール」は大豆中のイソフラボンの一つである
ダイジンが一部の腸内細菌
(一部の乳酸菌などでエクオール産生菌とも言われます)
によって代謝されて生じるダイゼインから
更に代謝されてできる物質で、最終的には尿や糞便へ排泄されます。

「エクオール」の作用としては、
①エストロゲン様作用
(更年期症状の軽減、メタボの予防、
 加齢に伴う皮膚のシワ軽減、骨粗鬆症の予防と改善)
②抗酸化作用(美白など)
③抗エストロゲン作用(乳がんの抑制)
④抗アンドロゲン作用(前立腺癌などの予防、男性型脱毛症の改善)

などが知られており、特に更年期症状を和らげる、
骨粗鬆症の予防と改善、皮膚や血管の健康を保つなど
女性の健康維持の面で期待されています。

詳しくは、「エクオールと女性の健康」を参照ください。

「ソイチェック」で「エクオール産生者かどうか」を確認

先ずは自身が「エクオール」を産生できるかどうかを
「ソイチェック」で検査しましょう。
また産生できる方でもその産生能力には個人差があります。

それによって対策を考えましょう。

また、「エクオール産生者」であっても、
通常の食生活では十分な量の「エクオール」が
産生されていないことも知られています。

豆腐、納豆、豆乳、みそ、枝豆など大豆製品は様々ですが、
50代以下では大豆摂取量が低下しています。

また毎日大豆を摂取している方はあまり食べない方に比べて
エクオール産生者の割合が2倍近く多いことも報告されています。

エクオール産生者の割合は欧米人が20~30%なのに対して
日本人では43%(若年者では20~30%と低下)と報告されています。

大豆食の習慣が低い欧米や日本人若年者で低くなっています。

産生能力が高い方:
今の食生活(大豆摂取)を継続し、腸内環境を維持向上させましょう。

産生能力が低い方・産生できない方:
大豆食習慣を。エクオール含有サプリメント「エクエル」(大塚製薬)を摂取。
さらに腸内細菌バランスを改善しましょう。

「エクエル」(エクオール含有サプリメント):大塚製薬

「エクエル」は大塚製薬が大豆を乳酸菌で発酵させて作った
「エクオール」供給のサプリメントです。

1粒にエクオールが2.5mg含まれ、1日4粒が摂取目安です。
商品には112粒(28日分)入っています。

受付にて販売しています。
ご興味を持たれた方はスタッフまでお尋ねください。

定価:4,000円(税込み4,320円)

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測定して評価する。
そして、その結果をもとに改善する。

何事も、この繰り返しなんですね。

ソイチェックで測定した結果をもとに、
非産生者あるいは産生者ではあったものの少なかった場合には
「エクエル」での補充を検討されると良いでしょう。

特に、母親に手指関節症があった場合や
自身が更年期前後で手の痛みや腫れ、しびれ、こわばりなどを
感じておられる場合には先ずは3ヶ月内服してみるのも良いでしょう。

もちろん、整形外科をきちんと受診してX線的な検査も大切です。

皆さん、一緒に「若々しく、心身共に健康で長生きしましょう」

そして、「人生を楽しみましょう」ね。

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乳酸菌生産物質1『腸内細菌の働き』

乳酸菌生産物質2『【善玉菌と悪玉菌』

乳酸菌生産物質3『乳酸菌生産物質とは』

乳酸菌生産物質4『腸内環境を整えるために』へ続く

参考

1)女性ホルモンと手の疾患について:四谷メディカルキューブ

2)エクエル:大塚製薬

3)エクオール含有食品「エクエル パウチ120粒」偽造品に関するご注意

4)ソイチェック(エクオール検出キット)

ミルディス皮フ科
理事長 村上 義之