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院長ブログ

だ液”を使った痛みのゼロのガン検査(Saliva Checker)

2022年06月11日


東京都足立区北千住ならびに神奈川県横浜市西区に
ありますミルディス皮フ科の村上です。

ここ数年、自身の身体の衰えや体調不良から
若い頃に比べて健康の大切さが身に染みるようになりました。

そして治療することは、たとえ対症療法であったとしても
大切ですが、可能ならば根治を目指したい。

それ以上に未病や予防が大切だと実感するように
なってきました。

こうしたことから栄養療法を学び始め、
検査をして評価をすることの大切さとともに、
より早期に気付いて対処することの大切さを
改めて気付かされたように思います。

採血一つとっても、通常の検査機関の基準値ではなく
個体差を考慮しつつもより厳しい正常値(理想値)を
元に判断してゆくようになると、
明らかな異常値になる前に対処することにも繋がります。

副腎疲労でも病状が進行した疲弊期よりも、
その手前の抵抗期で気付いて対処する方が良いですし、
ガンもより早期に気付いて対処できればより根治が期待できます。

今回私が受けたのが、“だ液”を使った無侵襲での早期ガン検出検査
であるSaliva Checker(サリバチェッカー)です。


私が検査を受けた理由は、下記の2点でした。

①検査項目に膵がんと口腔がんが含まれていた。
 ➡通常のがん検診では見つかりにくい

②無侵襲でお手軽
➡キットを持ち帰り、自宅で簡単に採取可能
(だ液をストローで出すだけ)

だ液中には体の中で生成される多数の小さな分子
(代謝物)が含まれています。

サリバチェッカーはこれらの物質でがん組織の中から
特異的に濃度が上昇する複数の物質を最新の測定装置で分析し、
さらに人工知能で解析することで、臨床研究のデータと
照らし合わせてがんの疾患リスクを評価しています。

なぜ、だ液を使うのか?

代謝物の研究の中で、血液、尿、だ液など
人体から採取できるものを調べ、その中で、
がん患者と健常者とで比較した場合に、データに
一番有意差があるのがだ液だったのです。

だ液は血液検査や尿検査とは違って侵襲性が低く、
どこでも採取が可能という利便性の良さがあります。

サリバチェッカーの特徴とメリットについてみてみましょう。

メリット1:だ液だけで手軽!身体の負担なく痛みなし!

メリット2:複数のがんリスクを同時に算出

現在は1度の検査で肺がん、膵がん、胃がん、大腸がん、乳がん、
口腔がんの6つのがんのリスクを調べることが出来ますし、
がん種ごとにそれぞれのリスクが算出され表示されます。

特に通常のがん検診では見つかりにくい、
膵がんや口腔がんが含まれているのが魅力だと思います。

メリット3:「今」のリスクがわかる

遺伝子検査のような障害の遺伝的可能性の検査とは異なり、
検査した時点での身体の代謝物と疾患データベースに基づいて
導いた、リアルタイムのがんリスクを知ることができます。

サリバチェッカーは、こんな方におすすめ!

・痛い検査は苦手だ
 数滴のだ液をとるだけなので無痛です。

・検査を受けるのが負担だ
 採取にかかる時間を数分です。

・家族にがんの人がいて不安
 遺伝性のがんもあります。

・たばこを吸う、副流煙が気になる
たばこは肺がんのリスクを高めるとされています。
喫煙者の肺がんリスクは、非喫煙者に比べ、
男性で4.4倍、女性で2.8倍高まるとされています。

・便に血が混じる
 血便は身体が発する異変シグナルです。
 便に血が混じる病気には大腸がん、ポリープ、
 憩室炎、虚血性腸炎など、色々あります。

・糖尿病が気になる
 糖尿病は膵がんのリスクが約2倍高いとされています。


検査を受けた感想としては、正直ホッとしています。

今まで私は膵がんを目的とした検査
(腫瘍マーカーと超音波検査以外)を
受けたことはありませんでしたから、
このA判定をみて安堵しました。

また大腸がんがB判定ですので、今後も継続して
上部下部内視鏡検査は受けてチェックしてゆきたいと思います。

PET検査も3~5割はがんを発見出来ないとも言われています。

特に、消化管の胃や食道・大腸にできる「がん」は、
粘膜表面に広がりながら成長してゆきますが、
これら消化管の「がん」では、未転移の早期の段階では3~4cmもの
大きさになってもブドウ糖などの栄養分をさほど必要としないと
されているため、ブドウ糖のがん細胞の取り込みを利用した
PET検査では「がん」が検出されにくい訳です。

私自身の体調不良から分子栄養学を学び始め、副腎疲労、
甲状腺機能低下(基準値内ではありますが)の状態であることが
判明し、便検査(GI-MAP)で腸内環境を調べたり、リブレを装着
して2週間の血糖値の推移を見たり、各種の血液検査や尿検査、
さらにはオリゴスキャンにてミネラル測定などいくつかの
検査を実際に体験もしました。

ブログ:体調管理1
    鉄不足、亜鉛不足を一度検査してみませんか?
    私が栄養療法に興味を抱いた理由:副腎疲労とビタミンD

こうした実体験から、当院は皮膚科なので皮膚疾患の治療は当然なれど
、加えて少しでも皆様が自身の栄養状態により意識を向けてくれれば
嬉しいなとの想いから、細々と栄養学を取り入れた診療を
開始したところです。

私自身がまだまだ自分の治療中の身でもありますし、
知識も少ない状態です。

そのため、身の丈にあったと言いましょうか、一部の検査を除いて
通常の皮膚疾患の管理の際の採血データ+αで出来る範囲の
アドバイスを心掛けています。

診療に長けた先生方は患者さんの表情や動作、食生活などを
含めた問診などから、ある程度のことを類推できるのでしょうが、
それでもより性格に評価するためにはやはり検査が
大切だと思います。

今後の医療は、治療だけでなくより予防・未病といった分野が
発展してゆくだろうと思われます。

そして治療も対症療法から、より根本治療へと少しずつ進んでゆく
のだろうと期待もしています。

当院も今後は予防・未病に注力しつつ、根本治療に繋がるであろう
栄養療法を取り入れてゆきたいと思っています。

今回、当院が皮膚科であるにも関わらず、自費診療となる
サリバチェッカーを導入したのもこの一連の流れの中にあります。

先に紹介しましたオリゴスキャン
https://mildix-biyo.com/blog/5222/ https://mildix-biyo.com/blog/5242/
同様、無侵襲で検査可能ですし、がんの早期発見に繋がればより
根治が期待できます。

以前にも書きましたが、
私自身、心身共に健康で長生きしたいと願っています。

当院のミッションは、
「皮膚科・美容皮膚科医療を通じて地域の皆様の幸せに貢献する」

当院のビジョンは
「皆が心身共に健康で長生きし、自分らしく輝いている社会」

ここ最近私が感じていることとして、
「若々しくて、妙に元気な高齢者を増やしたい」という目標があります。

それこそが当院が目指すべきSDG’s(持続可能な開発目標)では
ないかと思っているからでもあります。

美容や皮膚科治療を通じて若々しく元気な高齢者が若者に混じって
社会で活躍している光景が街に溢れることを夢見ています。

料金:¥27,500(税込)

Saliva Checker サリバチェッカー

医療法人社団 精華会
ミルディス皮フ科 村上義之

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参考

Saliva Checker サリバチェッカー:https://salivatech.co.jp/screening/

検査結果レポート解説書:https://salivatech.co.jp/contents/uploads/2021/09/cbfbf2bee21a351d880c621216c38313.pdf