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東京都足立区ならびに神奈川県横浜市西区
にあるミルディス皮フ科の村上です。
今回は美容皮膚科治療を受けるにあたって、
皆さんに意識しておいて頂きたいことについて
お話します。
それは・・
今自分が受ける治療は皮膚の、あるいは皮下の
どの部分(層)をターゲットにしているのか?
ということです。
例えばシミのレーザー治療は、表皮基底層の
メラノサイト(色素細胞)同じ機器を用いた太田母斑や
異所性蒙古斑などのアザでは、真皮内のメラノサイトを
ターゲットにしています。
グリコール酸、乳酸、サリチル酸などのケミカル
ピーリングでは主に角質層を中心とした表皮。
一方でコラーゲンピール(マッサージピール)では、
TCAが中心的な役割を果たすので、主に真皮上層。
配合成分のコウジ酸が表皮に作します。
次にシワ治療について考えてみましょう。
ボトックスでは皮下の筋肉(表情筋)に作用して、
筋肉の動きを抑えることで、その表面にある皮膚の
表情形成時のしわ(皮膚のたわみ)を抑えることで
効果を発揮しています。
一方でヒアルロン酸などのフィラー(充填剤)では
皮下・真皮内に物質を注入し、一過性にボリュームが
増え下方から肌の陥凹を持ち上げるような効果で主に
シワの改善につなげています。
では、HIFUのターゲットはどこでしょうか?
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選択するカートリッジによってターゲットが変わります。
1.2mmでは真皮上層
3.0mmでは真皮中層から下層
4.5mmでは皮下の筋膜や脂肪層
表皮への影響(メラニン色素の減少など)も
知られていますが限定的です。
ターゲットが変わるということは目的も変わると
いうことです。
表層の引き締めには1.5mm、2mmや3mmのカートリッジ
深い層(脂肪層、筋膜)の減少や引き締め目的では
4.5mmが選ばれます。
より全層での引き締めでは、これら全てを組み合わせる
必要があります。
部位によって皮膚の厚みや構造が異なるので、全てに
この考え方が当てはまる訳ではありませんが、基本的
にはこのような考えでカートリッジの選択をしています。
そして初心者の方へのアドバイスとしては
「表層から順番に考えて行く」ということ。
その方が費用対効果に優れます。
例えば、たるみ、毛穴の改善をいきなり目指すよりも、
表面のシミ、イボの治療から入る方がはるかに簡単ですし、
効果も感じやすいものです。
*一部の治療(シワ治療など)では、土台を作ってから
表層治療に移ることもあります。
そして、自分の肌の治療について層に分けて総合的に考えること
が大切です。
今回は表層の治療を次回はシワやたるみの治療をというように
組み合わせて、肌をトータルで改善や維持するようにしましょう。
日々のスキンケアとしてゼオスキン(表層治療:表皮+真皮上層)
クリニックで真皮ならびに皮下の治療としてHIFUを受けるなどです。
表層の治療で効果を実感しやすいもの
1)ゼオスキン
2)シミやアザのレーザーや光治療
3)イボやホクロの治療
4)その他の表層治療施術
・一般のケミカルピーリング(ハイドラフェイシャル含む)
・コラーゲンピール(マッサージピール)
・ジェネシス(ロングパルスYAGレーザーの中空照射)
・ケアシスなどエレクトロポレーション
・美肌ダーマペン
https://mildix-biyo.com/medical/me11/
https://mildix-biyo.com/medical/me26/
参考
はだカレッジ:がん治療の皮膚ケア情報サイト
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_hada-college/hcp/learn/dermatology/structure/
皮膚の構造とはたらき:マルホ株式会社
https://www.maruho.co.jp/kanja/hifukiso/kouzou/mv/
https://www.maruho.co.jp/kanja/hifukiso/kouzou/ (HTML版)
当院のHIFU
医療社団法人 精華会
ミルディス皮フ科 村上 義之